未来型中学受験(3)-低学年からの通塾

未来型中学受験
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管理人
管理人
こんにちは! 「未来型中学受験」の管理人のクォーターです。
本日は「低学年からの通塾」のお話です。
お母さん
お母さん
我が子も低学年なので、気になるテーマです。
既に学校のお友達も何人か通っているようですし…。
管理人
管理人
「未来型中学受験」では、「家庭が主役」です。
家庭が「主」で塾が「従」という関係が維持できていれば、私自身は低学年の通塾に少なくとも否定的ではありませんでした
というのも、塾に通うことで「勉強は楽しい」というポジティブな感覚を身につけられれば、将来大きな財産になると思うからです。また、受講料も習い事と同水準であれば、「習い事感覚」で通うという選択肢も悪くないですからね。
お母さん
お母さん
確かに、「勉強は楽しい」と感じることは大切ですね。
塾では勉強を楽しく教えてもらえそうですから。
ところで、「否定的ではありませんでした。」と過去形になっているのが少し気になりました。
管理人
管理人
気付かれましたか(笑)。
実は、最近はやや否定的なスタンスに変わってきています。
理由は3つあります。
1番目はコロナの感染リスクです。 塾では消毒や換気といった対策を十分とっていますが、それでも感染リスクは消えません。まだ体力面で不安がある低学年児童に関しては、わざわざリスクを冒して通塾する必要性があるとは思えません。
お母さん
お母さん
確かに、コロナの影響は大きいですね。
早くコロナが収まってくれれば良いのですが。
管理人
管理人
そうですね。
コロナが収まれば、ひとまず感染リスクは解消するかもしれません。
2番目は受講料アップです。
これは塾の維持コストの増加が受講料に反映されることから必然の結果でもあります。
コストという点では、昨今では感染防止の対策コストが増加しているという側面もありますが、長期的に見ると人件費の高騰という点が大きいと思います。
人件費が上がれば(塾の経営上)授業料を値上げせざるを得ないということになります。
例えば、小1あたりから既に月2万円の月謝をとる大手塾も出てきており、「習い事感覚」というには、家庭の負担が大き過ぎる気がします。

 

お母さん
お母さん
小1から2万円ですか…。
確かに、人手不足の影響で人件費は今後とも上がっていくでしょうから、ますます塾代はかかるようになりますね。
管理人
管理人
おっしゃる通りです。
もちろん、低学年から塾に通わせることについて、ご家庭のしっかりした考えがあれば良いのです。
ただ、「某大手塾に(小4から)入塾するために、低学年で席を確保しておかないといけない」という荒唐無稽な理由で駆り立てられるように塾に通う風潮もあるように見受けられる点が懸念されます。
中には、そうした風潮をことさら煽るような情報もあったりするので、注意が必要ですね。
管理人
管理人
これは、ビジネスでは「バンドワゴン効果」と言われるもので、「皆がやっているから自分も」という考えが根底にあります。
「行列があると、とりあえず並んでみたくなる」という心理ですね。ところが、行列で延々と順番待ちをしている間に、もっと良くて安いものが、すぐ隣で売られていた…などという笑い話もあります。 😀
お母さん
お母さん
確かに。行列があると、何だか気になりますね。
行列の先に「何がとってもお得なもの」があるんじゃないかと…。 😀
管理人
管理人
「お得なもの」という点では、オンライン化の進展は確実にお得ですね。
これが3番目の話題です。
オンライン化の流れは、コロナ禍で一気に進んだ感があります。
会社勤めをしている大半の親御さんは、今回、リモートワークを初めて経験したと思います。塾や学校であればオンライン授業ですね。
当初はかなり試行錯誤がありましたが、最近は大分慣れてきた感がありますね。 しかも、生まれながらのデジタル世代の今の子供たちは、こうした機器やサービスをあっという間に使いこなしていきます。
新しい機器やサービスに慣れるのに四苦八苦している我々オジサン世代から見ると、羨ましい限りです。 😀
お母さん
お母さん
私も働いているのですが、今回のコロナの影響で初めて在宅勤務を経験しました。子供の習い事も一時期オンラインになったのですが、タブレットやスマホなど、教えてもいないのに見様見真似で使えるようになってしまいましたね。あれには、驚きました。

 

管理人
管理人
それがデジタル世代の特徴です。 🙂
我々オジサン達が、古臭い従来型のコンテンツに縛られているのを尻目に、子供たちの方がどんどん先に進んでいるのです。
もちろん、オンラインは「対面型」に完全に代替できるわけではありませんが、「安価」で「いつでも」そして「どこでも」利用できる、というのが最大の魅力です。
そして、オンラインは人件費が最小限に抑えられるツールでもあります。(オンライン教育は)経済論理が働いて当然の如く安くなるんですね。
お母さん
お母さん
「オンラインは安い」というのは感覚的に分かるのですが、なぜ安くなるのでしょうか?
管理人
管理人
例えば、大学受験予備校で有名な先生の授業を教室受講することを考えてみます。私の頃は、それこそ数百人は入るであろう大教室で授業を受けていました。
対面授業は1回限りの授業ですから、教室にいる受講生が授業をしている先生の人件費を負担する構造です。有名な先生の人件費はかなり高いですが、教室に大勢の受講生がいれば一人当たりの負担額はそれほど高くならないわけです。
ところが、少子化の影響で1教室が300人から150人になると、それだけで1人当たりが負担する授業料は倍になりますよね。これが教室授業の大きなネックとなるわけです。
お母さん
お母さん
確かに、授業料を負担する受講生の数が減れば、1人あたりの費用負担額は増えますね。少子化で教育コストが上がるのも当然ですね。
管理人
管理人
そうなのです。
ここで、コストを抑えて人件費を半分に下げたり、半額の人件費で済む講師を雇ったら…結果は火を見るより明らかですよね。
中学受験塾の受講料が高いのも同じ理由です。10人とか20人で、先生の人件費を負担しなければいけない。
さらに、個別や家庭教師になると、これが1人とか2人の生徒で負担することになります。先生の時間を独占的に使用しているわけですから、その分高額な授業料になるのは当然ですね。
お母さん
お母さん
確かに、個別指導などではその先生の人件費を丸々負担しているわけですから、授業料が高額になるのも頷けます。しかも、よい先生に教わろうと思えば、人件費はさらに高くなるので、なおさら費用がかかるようになる、ということですね。お金がかかる話ばかりで、何だか、暗い気持ちになってきました。
管理人
管理人
そんなことはありません。むしろ教育の未来は明るいのです。
例えば、予備校の有名な先生の授業ですが、これを教室授業でなく、全国に配信すればどうなるでしょう。視聴者1人当たり負担する人件費コストは何万分の1、あるいは何十万分の1になります。
教室授業で負担する授業料と比較すると、それこそ、100分の1、1,000分の1…になる可能性があります。オンラインはそういう世界です。
実際、大学受験予備校に限らず、社会人の資格試験予備校などもそうですが、今は「生き残りをかけて」対面授業からオンラインの方へのシフトが進んでいる時代です。
お母さん
お母さん
そう言えば私も、資格取得目的で社会人向け専門学校のオンライン講座を数年前に利用したことがあります。
当時からその専門学校ではオンラインが主流になっていましたね。
オンライン教育の未来をお聞きして、希望が持てました。
管理人
管理人
そうなのです。
中学受験業界は、オンライン化がかなり遅れていると思います。言い換えると、腰が引けているのです。なぜなら、現在提供している対面型サービスとカニバライゼーションを引き起こすからです。いわゆる「カニバル」というものですね。
今まで収益を確保できているサービスを犠牲にして、(まだ先が見えない)新しいサービスに切り替えるということは(その必要性を頭ではわかっていても)そう簡単なことではありませんから。
実際、従来の「塾モデル」は既に衰退期に入っているとはいえ、そのサービスがすぐになくなるわけではありません。ある程度の「延命可能期間」も残されていると思います。
しかし、コロナ禍で(オワコン化への)スピードは確実に速まったと思います。
現に、ここにきて塾の廃業がちらほら出てきていますからね。「コロナを乗り切れれば…」ではなく、「コロナを乗り切ったとしても…」と考えたのだろうと想像します。
お母さん
お母さん
なるほど。
今のような塾がなくなる、というのはちょっと想像できませんが、今のような塾の運営スタイルは難しくなるのでしょうね。
管理人
管理人
時代の流れは「オンライン化」の方向です。
例えば、既存の塾以外から、スタディサプリをはじめとする競合がどんどん出てきていますし、これからもどんどん出てきますよ。
実は、革新的な代替サービスというのは、業界のメインプレーヤーから出てくるケースはほとんどないのです。その業界にはある種の既得権益があるので、業界で成功していればいるほど、既存の枠を超えられないのですね。
なので、革新的なサービスというのは、業界の中では全く目立たなかった会社や既存業界の枠にとらわれない全く違う業界の会社から生まれるケースが案外多いのです。
お母さん
お母さん
高額な対面サービスに代わって、子供世代はオンラインが主流になるという流れですね。
親としては、アンテナを張り巡らせて、より良いサービスをより安く利用するように心がけたいと思います。

 

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