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開成や桜蔭に合格する子も描いてしまう…二等辺ではない二等辺三角形、直角ではない直角三角形「実例」 大人でも簡単にできそうで描けない
小学校の算数では計算・文章問題にはたくさん取り組むが、「図を正しく描く」授業はほとんどないという。都内で少人数制の算数・数学教室を運営する望月俊昭さんは、「開成や桜蔭といった難関中学に合格するような優秀な生徒でも、基本的な図形をフリーハンド...
算数プラスワン問題集の著者として知られる望月俊昭先生の記事です。
記事内容の詳細は、中学受験超難関校合格! 頭のいい子にも勝てる 算数まとめノートの方に実例とともに詳しく書かれていますので、ご興味のある方はご一読されると良いかと思います。
一方、図形の問題は、手順だけでは解けません。図形ができる子は、図形の性質を見抜くことができるだけでなく、図形をイメージすることが得意です。
数式中心の大学入試において、初等幾何的な図形感覚を東大・京大などが重視する理由も、多分ここにあります。
図形を描くことで鍛えられる洞察力や発想力は、今の社会でもとても重要です。
複雑な物事の本質を見抜く、異質な相手と自分との考えの類似点を見つける、議論の妥協点を思いがけないところに発見する。
図形を正しく描くことから始まる図形学習は、創造する脳を刺激するという大きな役割を担っていると思います。
こちらの記事の趣旨には大いに賛同します。
ただ、フリーハンドで図形を描くというのは大人でもなかなか難しいと思います。
また、小学生が作図をする機会もかなり減っている気がします。お子さんが時間をかけて苦労して描いた図形があまり美しくなかったりすると、図形を描く気力が損なわれてしまう(=図形を描きたがらなくなる)こともあるかもしれません。
ということで、フリーハンドで描く前の予備練習が必要になると思うのです。
具体的には、定規・分度器・コンパスなど何を使っても良いので、まず、正確できれいな図形を描くことからスタートするのが良いように思います。
正確な直角三角形、二等辺三角形、平行四辺形、円、立方体などの正しくイメージを持った後で、フリーハンドに挑戦するのが良いように思います。