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ノートの使い方や書き方が、最も合否に影響しやすいのが算数です。
理由は主に3つ。
まず、算数という教科は、考えたことを筋道立てて書き出す必要があります。なぜその数になるのか式を書いて示したり、答えを導き出すために条件を整理したり。自分の頭の中を見える化しないと得点に結びつきません。だから、ノートにアウトプットする練習が欠かせません。
2つ目は、「図形を正しく書ける」≒「解ける」だからです。
例えば、正方形の問題なのに手元で台形を書いていたら、解くときに頭が混乱しますよね。視覚でとらえた見た目の情報は、問題を解くうえで非常に大切です。したがって、正しく図形を書けることは、解けることにつながる大前提であり、突破口でもあります。
ところが、最近は図形を正しく書けない子がとても多くなっています。プリントへの書き込みやデジタルによる学習が増え、図形を書く機会が減っていることが影響しているように思います。だからこそ、自分の手で図形をきちんとノートに書くことが大切です。
先日の記事でも触れた、「正しい図形が書けること」の重要性が指摘されています。
図形を書くのは時間がかかりますし、問題集などでも予め図形が印刷されてしたりしますので、自力で図形を書く機会は確かに減っていますね。
また、塾の試験などで作図を必要とする問題は、後半の高難度の問題であることが多いため、いわゆる「捨て問」として復習対象からも外れてしまう可能性もあります。
いきなり、正確な図形は描けないので、小4・小5あたりの比較的時間的な余裕のある時期からトレーニングをしていくと良いと思います。
もう一つの筋道の立ったノートですが、これがなかなか難しい。
中学受験の場合、子供の成長スピードが速いので、例えば小4初期のノートと小6後半のノートではかなり様相が違います。
また、中高生のノートと違って、大人の視点から見た分かりやすさと子供の理解度というのが必ずしも一致していないように思うのです。
我家も「これだ」という決め手がない中で、手探りで進めているうちに中学受験が終わってしまったという感じです。
ただ、小6頃からは「後で自分が読み返したとき、役に立つように」ということは、言っていました。将来の自分が読んで、一目で分かるメッセージを書き足すことを意識させるようにしました。
算数の問題を解くのに、(雑記帳ではなく)わざわざノートに書く意味があるとすれば、それは、その問題を後日解き直すときに、復習しやすいからという点が大きいと思います。
もう一度ゼロから解けば10分かかる問題も、「ノートに書かれた自分へのメッセージ」があれば、数秒から数十秒で復習できることが可能となり、学習効率を高めることができます。
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