中学受験、勉強中の何気ない「不正」に要注意…取り繕う子どもにしないために

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 「いいですか。塾の授業、自習、そして、質問の時間はみんな堂々と間違えてください。なぜか? 当たり前の話ですが、みなさんの成績が伸びるのは『それまで分からなかったことが理解できた』『それまでできなかったことができるようになった』からです。たとえば、これからみなさんにあるテストを課すとしましょう。内容は『九九』です。全員がたやすく満点を取ることができるでしょう。でも、そんなテストをやったところで、みなさんの成績は伸びますか?」

わたしの話を聞いていた子どもたちは一様にかぶりを振る。

そうなのだ。

自分の足らざる部分を克服するからこそ、学力は伸びるのである。

そんなことを考えると、中学受験勉強で「取り繕う」姿勢は、子どもたちの成績伸長を妨げる役割しかないのである。

「今までできなかったことができるようになる」ことが、学力の伸びを意味するという(大人にとっては当たり前の)ことが、小学生の子供には案外分からないのだろうと思います。

無意識に「取り繕う」姿勢は子供特有の性向だろうと思いますが、小6の1月や2月に勝負することになる「中学受験」の観点からは、こうした姿勢は望ましくないものだと思います。

自分のできない部分を素直に認め、改善を図るという意識を持つためには、高い成熟度が求められると思います。

「中学受験では精神年齢が高い子供の方が有利」と言われる一つの側面だと思います。

 わたしの塾では6年生の秋になると、ひとりひとりにスケジュールを組んで、「過去問(志望校の過去出題された問題)」を宿題に課す。その際に提出してもらうのは、「自身で丸付けをした過去問の答案」と「直しノート」である。

「直しノート」とは不正解になってしまった問題を一覧化して、どうして不正解に至ってしまったのか、正しい道筋はどういうものなのかを自身でメモ書きするもの。要は「間違い」に真正面から向き合うためのツールといえよう。わたしたち講師サイドはそのノートをチェックして、びっしり添削をする……そんな試みを何年もおこなっている。

ひょっとするとわたしたち大人は無意識のうちに、あるいは、良かれと思って子どもたちが「取り繕う」ように導いてしまっているのかもしれない。そんな可能性について吟味してみるべきではないか。本記事が皆様にそんな機会をもたらすきっかけになれば幸いである。

過去問に取り組む小6の秋位から「間違いノート」や「直しノート」を習慣化するのはよいですね。

ただ、この場合も自分で丸付けをさせると、書き直したりしてしまう危険性があります。なので、最低限、「過去問(解答)は親が管理し、親が丸付けをする」ことが必須だと思います。

また、記述の採点は難しいので、記述問題に関しては塾の先生に採点してもらう方が良いと思います。

 

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