本日の記事はこちら ↓
昨今、公立小学校の算数のテストには、何を問われているかがわからない出題があります。よく論争になる「さくらんぼ計算」や「かけ算の順序」のように、解き方や記述のルールにこだわるあまり、社会一般の感覚からは外れたものも少なくありません。
(中略)
親御さんが「この子はちゃんと理解できている」と思えば、「考え方はあっているからマル!」と、家庭独自に丸をつけて自信を持たせてあげましょう。先生には先生の考え方があるんだろうね、でも、分かっているんだからママ(パパ)はマルでいいと思うよ、というニュアンスです。
「さくらんぼ計算」は確か小1の頃、繰り上がり・繰り下がり計算の初期段階で習う方法ですね。
一方、かけ算の順序も、九九が終わってかけ算を本格的に習い始める頃でしょうか。
それぞれの方法における主張ポイントはあるでしょうし、これらの考え方は(まだ概念習得や計算の仕方に慣れていない段階での)算数の躓きを解消する一つの方法だと思います。
ところが、「あるべき論」になると「ためにする議論」になってしまう。仮に正当性が証明されたところで、先の学習にはつながらない。
親御さんたちに気をつけていただきたいのは、現在の公教育の設計は、「学校教育」と「家庭教育」の組み合わせを前提としているということです。学校においては子どもたちが教え合い学び合う「協働的な学び」に重点が置かれるようになり、その土台となる知識の習得や訓練は家庭が担うという役割分担になっているのです。
「学校に通う=知識が身につく」というわけではないという点を理解し、学校任せにせず、親御さんも学校の教科書を見て、ある程度内容を把握しておいたほうがいいと思います。
荷物を軽くするために教科書を学校に置いてくる「置き勉」を採用する学校もありますが、授業内で内容理解も知識の記憶も完了できているごく一部の子を除き、家庭学習がうまくいかなくなるのは間違いありません。置き勉をするなら、家庭用の学習教材を準備する必要があります。教科書(教科書供給所や教科書取扱書店で購入できます)や教科書ガイドを別途購入するなどして、わからないところを親子ですぐ確認する体制をつくっておくと安心です。
今はランドセルの中身を軽くするために「置き勉」を採用する学校が多いと思います。
なので、自宅用に教科書が1セット必要ですね。
特に、算数に関しては、小学校に入る段階で小学校6年間の教科書を全部入手するのがお勧めです。途中で学習指導要領が変わり、教科書を買い直さなければなくなるケースもありますが、市販の問題集や参考書に比べると教科書は非常に安価です。しかも、カラフルで非常にわかりやすい。
また、理科や社会なども(低学年の間に)高学年向けの教科書をご家庭に用意しておくことで、(副次的に)中学受験にもプラス効果が期待できます。例えば、社会であれば歴史分野、理科であれば生物や地学分野などは低学年でも楽しめる内容だと思います。
もっとも、「中学受験のため」と考えると、あまり面白くなくなってしまうので、親子で楽しく学習するのがお勧めです。
コメント