〈中学受験〉保護者の“妄想”に子どもを巻き込まない! 『反応しない練習』の草薙龍瞬さんに聞く

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ここでの失敗には、2つの意味があります。1つは目先の受験が失敗すること。もう1つは志望校に合格した後に、子どもが伸びなくなることです。

子どもの中には、中学受験の意味がよくわからない子もいます。親や塾の言いなりで勉強の意味が分かっていない子どもいるし、親が言う「よき将来のため」というのも想像できません。子どもにとって一番気になるのは、親の顔色・機嫌なのです。だからこそ、保護者が先回りしてあれこれ考えたり、期待を膨らませたり落ち込んだりすると、その姿に子どもは強烈に反応してしまうのです。

そもそも、「中学受験の意味」や「自分の将来のこと」など、たいていの小学生には実感が湧かないと思います。大方の小学生は、「親に言われるから勉強する」、「塾があるから勉強する」、「友達も勉強しているから勉強する」というような感じでしょう。

「行きたい中学」への実感が湧くのは、受験直前。
それまでは、多少ふわふわした状態で、中学受験準備を進めていくというのが通常だと思います。

また、中学受験の渦中にいるとなかなか気づきませんが、中学受験よりも中学受験の後が重要です。

入学した学校で学校生活を楽しめるか、勉強に対して(あまりサボらずに)取り組めるか、ということです。

これは「当たり前」のように思えますが、今の時代、それほど当たり前のことではありません

 

「動揺しないように、過剰に入れ込まないようにしよう」という発想も大事ですが、「動揺している自分に気づく」ことのほうが、効果があります。自分自身を観察すること。心の状態に気づくこと。

私は「常に足の裏を意識してください」とお話ししています。子どもを叱る時でも、足の裏を感じて叱るんです。「床を足の裏で感じている、で私は叱って見せている」みたいな感じです(笑)。ちなみに叱るというのは、怒ることではなく、「どうすればよかったか」を確認することです。「わかればOK」で切り上げてあげてください。

(中略)

カッとなった時に、「頭に血が上る」と言いますよね。仏教的には、血というより、意識、つまり心です。反応すると、大量の意識が怒りの感情に使われる。あるいは、マイナスの妄想に向かってしまう。だから足の裏という頭から一番遠いところを意識させる。すると、頭に上っていた心が、下の方に戻ってくる。船と同じように、錨(いかり)をどっしり下ろすのです。

アンガー・マネジメントでも、「6秒我慢する(待つ)」ことが必要と言われますが、怒りというのは瞬間的な感情なので、そこを「やり過ごせば」冷静になれるということだと思います。

なので、「足の裏に意識を集中する」というのは良いですね。カッカしている頭から最も遠いところに意識を向けることで、冷静になれる可能性が高まります。

時々はカッとなってしまうこともあると思いますが、その回数を少しでも減らせれば…と(自戒の念も込めて)感じました。

 

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