先月は(仕事が立て込んでいて)ブログの更新頻度も大分落ちてしまったりして気付かなかったのですが、7月11日から予習シリーズの5年下巻の教材が発売が始まったようです。
このブログでも予習シリーズの改訂は何度か記事にしていますが、「5年下の算数」についても以下の通り、大幅な改訂が行われています。
(↔ は対応していると思われる単元です。)
以前の記事でも予想した通り、「立体切断」が5年下に入ってきました。
「濃さと比」については、従来は単独の単元ではなかったと思うのですが、「天秤図」を使った解法なども学習するのでしょうか。
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5年の夏期講習では(予想以上に)カリキュラムを前に進めている(従来の5年下巻の内容をかなり前倒ししている)ことから、5年下巻は若干余裕をもった構成になるのではないか、という希望的観測を立てていました。
教材を見ていないので何とも言えませんが、改訂前後のカリキュラムを比較する限り、5年下巻については、詰込み感はやや薄らいだように思います。
例えば、比に関しては、下巻でもかなりの回数をかけて扱っているようですし、5年上巻に移管された「図形の移動」なども、5年下巻で再度登場しています。
印象止まりですが、「繰り返しの回数が増えている」ように思います。
もともと、予習シリーズのカリキュラム(下巻)は、第16回まで(冬期講習前まで)休みなく進んでいくのでかなりハードなのですが、特に5年生の下巻は重要単元が目白押しで、しかも、理解に時間がかかるものが多いので、非常に厳しいカリキュラムだったと思います。
今回の改訂で、4年生と5年生の単元学習から6年生の総合学習へとスムーズに連結されるようになったのでは…と期待しています。
予習シリーズは、希望すれば(通信販売で)誰にでも手に入る教材です。また予習シリーズを使用する提携塾(すぐる学習会)などからも、有用な情報も色々提供されています。
個人的には「クローズドな世界で囲い込む戦略」より、オープンな発想の方が好みです。特に、教育機会は開かれている方が望ましいと思われます。
予習シリーズという教材単体だけでなく、予習シリーズという教材を利用する関係者も含めて全体として(collectively)今後も教材(群)としての価値を高め、「誰でも」・「どこにいても」学習できる教材であり続けて欲しいと思います。