小中学生の学習費は過去最高に…激化する「中学受験」

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小中学生の学習費は過去最高に…激化する「中学受験」。青天井の世界で“沼”にハマってしまう親の特徴(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース
「かわいい我が子を少しでもいい大学に」そんな思いから、塾代や学費などを惜しげもなく払う親が増えている。しかし、「課金型教育」とも呼ばれる状況は、成果が出るどころか、むしろ「カネを使うほど成績が上がら

 

「中学受験は塾通いが必須といわれ、多くの親は小学3、4年生から子供を通わせて塾代はトータルで250万~300万円が相場になっています。

首都圏の大手塾に3年間(小4~小6)通った場合の塾代の相場と思われます。我家の中学受験時代を思い出しても、概ねこの程度の金額がかかりました。

なお、小4と小5の塾代の差は比較的小さく、小6は小4の2倍位かかる感じだったので、塾代の内訳は、「小4:小5:小6=5:6:10」のようなイメージと思います。

 

「塾代の計算が難しいのは、月謝以外のオプションが多いからです。入塾後には夏期講習や志望校別の対策講座など費用は“雪だるま式”に増えていきます

塾代については、月謝だけでなく各学年のオプション講座と費用を含めて入塾前に把握しておいた方が良いと思います。

前述の通り、塾代は小6のウェイトがかなり高く、特に小6の夏期講習や志望校別講座については考慮しておく必要があると思います。

夏期講習については(休みが長期間に及ぶので)モチベーション維持のためにも利用する方向になると思いますが、冬期講習や春期講習については、その間にカリキュラムが進まなければ参加しないという選択肢もあります。

ただ、冬期講習や春期講習講座をスキップした費用節減効果というのは、全体でもせいぜい10万円強程度なので、スキップしたところで前述の負担(250万円~300万円)が大きく下がることはないと思います。

ちなみに我家は、冬期講習や春期講習について、小6の冬期講習を除いてほぼスキップしました。これは、費用削減目的というよりも体調維持や休み期間中に特定項目を重点的に復習するという目的によるものでした。

それも我が子への愛ゆえだが、問題は教育費が“青天井”の世界だということだ。 「大学までオール私立なら2000万円以上かかるともいわれますが、塾代などはかけようと思えば、さらにかかる。成績が上がらなければ追加で家庭教師を頼む親もいます。

塾に入る際は、総じて目先の小4の月謝だけで決める傾向があります。

4年生の頃の授業料はかなり安く設定されており(これが塾側の戦略でもあるのですが)、知らぬ間に課金が開始されてしまいます。したがって、小4当初の月謝感覚で入塾してしまうと、後になって「こんなにかかるのか…」と溜息をつくことになります。

親御さんが教育コストに関して冷静な判断を下せるのは「入塾前に限られる」と言っても過言ではないです。なので、入塾前のタイミングで(塾代を含めて)時間をかけて、冷静に情報入手・分析しておく必要があると思います。

それでも、集団塾というのは塾側の教育コスト(講師やスタッフの人件費や家賃、光熱費等)を広く薄く負担するので、比較的割安な教育手段と言えます。

一方、個別指導や家庭教師などは教育コストを一つの家庭が丸々負担するので、教育コストが一気に跳ね上がります。当たり前のことですが、「手厚い指導 ≒ 高コスト」となります。

塾以外の教育手段を利用するかどうか、中学受験準備を開始するタイミングでは見えないので悩ましいのですが、事前に中学受験準備のためのコストの上限を決めておかないと、最悪家計が破綻するリスクがあります。

企業経営の局面でも、うまくいかなくなった事業、成功確率が低いことが明らかになった研究開発投資案件などにおいてエスカレーション・オブ・コミットメントという現象が見られますが、中学受験も同様の事態が起こり得ます。こうした傾向には十分な注意が必要です。

教育機関に翻弄されないためにも、当初目論見通り進まなくなった時の代替案をいくつか考えておいたり、できるだけお金をかけずに受験準備を進める方法なども(実際にそうした方法を採用するかどうかは別にして)検討しておく必要があると思います。

中学受験ブームの背後には、集団塾や個別指導機関をはじめとした教育関連業者が存在し、少子化という背景もあって、1人の子供からできるだけ多くの収入を得ようと必死になっています。

私自身、ターゲット顧客は違えど、上述の塾などとほぼ同じようなこと(=顧客単価を上げ、顧客生涯価値を高めること)を日々考え、実行している側の人間なので、塾の戦略を批判する立場にありません。

教育サービスの消費者(家庭)としては、こうしたサービス供給者側の思惑を理解した上で、各ご家庭で主体的に考えて判断することが大切だと思います。

中学受験の「あるべき姿」などというものはなく、ご家庭の数だけ正解があるのですから。

 

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