新4年生の入塾試験対策 いつから?対策は必要? 【中学受験】

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新4年生(3年生の2月)から中学受験に向けて通塾をスタートするため、入塾試験の対策を考えられている親御さんもいらっしゃるかと思います。お子さんに合った塾を探すコツを、森上教育研究所がお伝えします。

塾選びの基本ポイント3つ

記事では、塾選びの基本として以下の3つが挙げられています。

【1】無理なく安全に通えるかチェック
【2】授業内容・時間数・費用をチェック
【3】仲の良い友達と通えるかチェック

3番目の「仲が良い友達と通えるか」という点ですが、これが重要なのは、塾通いの初期段階でしょうか。最初は何かと心細いので、仲の良い友達と一緒だと心強いでしょう。

しかし、中学受験塾では学力別にクラスが編成されることが多いことから、親しい友人と同じクラスになるとは限りません。

また、親は自分の子供と他人の子供を比較しがちで、そのことがかえってマイナスに作用してしまうこともあります。

例えば、同じ小学校の同じクラスのママ友の子供に自分の子が成績で負けたりすると、心中穏やかでないケースもあるでしょう。自分達に近い存在であればあるほど、直接の比較対象にしがちです。

なので、(親しい友人とは)敢えて「違う塾」や「違う校舎」を選ぶという選択もあります。

もっとも、比較的小規模の塾(例えばクラスが1つしかない塾)であれば、アットホームな雰囲気の中、固定メンバーで受験まで一緒に勉強できるというメリットもあります。

学力に関係なく、こうした塾の方が合っているお子さんもいます。

塾の学習量、雰囲気をつかむ方法

次に、塾での授業内容や学習量やレベルなどのチェックが推奨されています。

【1】季節講習で授業内容・宿題の量・テキストをチェック
【2】二つの塾で迷うなら季節講習を活用

塾を実際に訪れて担当講師から話を聞いたり、教材を見せてもらったり、あるいは季節講習に(スポットで)参加するなどして雰囲気を知ることが重要ですね。

そうして講習に参加すれば、学習内容を把握できるだけではなく、お子さんによっては「こっちの塾がいい」とフィーリングが合う塾を自分で挙げられる場合もあります。

子供のフィーリングというのは大事です。我家もこれが決め手になりましたから。

入塾試験対策はしなくとも大丈夫、「出会った塾がよい塾」という気持ちで

次は入塾の準備です。
塾によっては入塾試験を行うところもあるため、入塾試験対策が必要かという論点です。

【1】入塾後のクラス分けテストも視野に
【2】入塾試験の種類にこだわりすぎなくて大丈夫
【3】入塾試験は「良い結果」でなくてもOK

入塾試験のある塾というのは、「学力別クラス編成」を行う塾なので、塾に入ればその後も定期的にテストが行われ、学力別のクラス再編成(=組分け)が行われます。

なので、(仮に小3の2月に入塾するとして)入塾時点のクラスとかは関係ないです。

むしろ塾では、基礎部分(算数:計算や基礎概念、国語:漢字や語彙)をすっ飛ばして授業が展開されるので、この部分は事前に家庭学習で固めておいた方が良いでしょう。

塾によっては成績の結果によって入塾できないということもありますので、これは避けたいと思われるかたがいらっしゃるかもしれません。ただ、入塾できるかどうかは、その塾に入ることを希望している人数がどれほどいるかによって決まります。要は、満員であれば入れない場合もあるというだけのことです。運悪く第一希望の塾が満員で、入塾がかなわなかったとしても、あまり気にせず2番目の候補として考えていた塾に通わせるという判断で、全く構いません「出会った塾がよい塾」というくらいの気持ちで受け止めることをおすすめします。

これはまったく同感です。

個人的には、とりわけ低学年での席取りのための入塾には意味がないと思います。なぜなら、中学受験において早々と塾に「生殺与奪権」を握られてしまうことを意味するからです。

さらに言えば、「〇〇塾に入れないと、中学受験のスタートから出遅れてしまう」と考えるならば、それは中学受験戦略自体が根本的に間違っている可能性があります。

転塾は学習単元を一通り終える5年生の終わりに

新4年生からのスタートであれば、それほど塾の勉強の内容によって差がつくということはありません。入った塾でちゃんと勉強を続けることができれば大丈夫です。勉強していてわからないところが出てきたり、物足りなさを感じたりし始めるのは、大体5年生の中盤。その場合は、学習単元を一通り終える5年生の終わりで、お子さんのレベルに合った塾への転塾を考えてもよいでしょう。6年生からは総合演習が中心になりますから、転塾によるデメリットはそれほどありません

記事にある「小6からの転塾」ですが、主として「(学力的に)物足りないから別の塾へ」というパターンだと思います。

小5までは自宅学習や近所の塾に通いつつ、小6からは頑張って少し遠くの塾に通う。これはまったく問題ありません。

しかし、逆パターン(=学力面でついていけない場合の転塾)はなかなかしんどいです。転塾してもうまくいく保証がない。

記事にもあるように、勉強が難しくなってくるのは小5のちょうど今位からです。ここを乗り切れるか。いや、何としても乗り切りたい。

この点、勉強面で躓き始めると、転塾を考えたり個別や家庭教師を考えたりするのが常です。

しかも、(お尻に火が付いた状態になると)早く決めなければ…というケースが多い。その際に良い判断ができれば良いのですが、拙速な判断となってしまう危険性もあります。

こうした事態に備えて、平時(=うまくいっている時)から情報収集をしておくのがお勧めです。

我家も子供がまだ小5前半の頃、近所の個別指導の話を聞きに行ったり、体験授業を受けてみたりしました。

当時は利用する必要性を感じていなかったのですが、気持ちの点でも時間的にも余裕のある時期に情報収集しておくことで、「いざ」という時の判断にも活かせると思ったからです。結局、利用しなかったので、情報収集の必要はなかったのですが。

「陽がまだ高い間に準備をしておく」に越したことはありません。

 

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