いったい、どのような入試が望ましいのか」中学受験、議論を呼ぶ問題の難化スパイラル

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「いったい、どのような入試が望ましいのか」中学受験、議論を呼ぶ問題の難化スパイラル #こどもをまもる(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)
首都圏や大都市圏で熱を帯びる中学受験(以下、中受)。今年の受験シーズン中も入試問題の難しさが話題になった。SNSでは「この問題を小学生が解くのか」「大学受験並みだ」といった声があふれた。親世代の中受

 

中学入試問題の難化スパイラル

受験率が高水準で続くなか、入試問題は高度化し、それに伴って塾側の対策は強化され、子どもたちの勉強量は増え、それがまた受験熱を高めていく――。

確かに、「知恵の輪」のサイクルが短期化する(=翌年の教材に反映される)ことで、受験生の負担は年々高まる傾向にあります。

大手受験塾は、出題可能性のある問題について(リスクヘッジ目的で)網羅性を追求するため、様々な問題を教材に収録するというインセンティブが働きます。教材の改訂頻度が高ければ、その分、新たに収録される問題も増えていきます。

しかし、大量の問題を処理するのは生身の小学生ですから、おのずと限界があります。

このあたりは(塾に相談しながら)ご家庭である程度取捨選択していく必要があるわけで、この取捨選択の必要性が年々高まっているような気がします。

 

SNSに注意

保護者の心構えにも問題があるという。おおたさんが、とくに懸念するのがSNSの「中受アカウント」だ。主に保護者が運用し、フォロワーが数千人を超える人気アカウントもある。勉強法や塾や学校の情報、子どものテストの成績、多くの情報が飛び交う。時として親の不安を増大させ、パニックの様相を呈する。 「『誰か』とわが子を比べて焦り、大事なことを見失ってしまう場合があります。タイムラインではなく、目の前の子どもを見ましょうよ、と言いたいです。ただ、私学の個性的な出題は変えるべきではありません」

情報収集目的でSNSを利用する保護者の方は相当多いと思われます。例えば、入塾前の情報収集や塾に入る前段階での(低学年時の)計算や漢字の学習方法などです。
私も(そうした保護者の一人として)SNSを活用していた記憶があります。

このように、目的を明確化して短期的(数か月間)SNSを利用する場合、それほど大きな弊害はないように思います。目的を達成すれば(SNSを)見なくなりますので。

ところが、中学受験が本格化してくると、かなり長期間にわたって、かつ、1日のかなりの時間をSNSに費やしてしまう傾向が出てきます。長期間・長時間SNSの情報に触れていると、弊害が出てくるように思います。

ただでさえ(模試等が頻繁に行われ)子供の成績が気になる中で、SNSで飛び交う(知らないお子さん達の)好成績の情報(但し、真偽不明)を目にすると、心中穏やかではなくなってしまうのも無理からぬことです。

SNS上の情報を見て、焦ったり、不安になったり、苛立ったり…。仮に、そうした状態になっているとしたら、SNSから距離を置いた方が良いと思います。

他人のお子さんの成績を気にしたことろで、我が子の学習や成績にはまったく影響しません。

中学受験の準備が本格的に始まり、勉強面で不安が生じたら、まず塾の先生(個別指導や家庭教師の先生を含む)に相談することです。そして、必要なことは、夫婦間で(あるいは子供を交えて)十分に話し合うことが大切だと思います。