低学年の学習(計算の先取り)

低学年向け
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管理人
管理人
こんにちは! 「未来型中学受験」の管理人のクォーターです。
今日は、前回触れた「低学年の勉強」に関連して、いわゆる「先取り」の話を中心にしたいと思います。
具体的には、中学受験塾に入る前の「計算」の先取りです。
お母さん
お母さん
よろしくお願いします。
今日は具体的なお話が聴けるということで、ワクワクしています。
管理人
管理人
期待外れにならなければ良いのですが…(笑)。
まず、計算の先取りは、市販ドリルを買ってきて地道に進めるのがお勧めですね。

候補の教材としては、小学 基本トレーニング計算12級(30日で完成 反復式+進級式)のシリーズがあります。これは1級(中学受験)から12級(小1)までありますが、2級(小6下)まで終わらせると、小学校で習う計算が一通りマスターできる構成になっています。

級別なので達成感もあり、進度が立てやすいです。
また、小学1年 たしざん・ひきざん (毎日のドリル)のシリーズ、公文出版の1年生たしざん (くもんの小学ドリル 算数 )といった学年別の教材なども候補になりますね。

お母さん
お母さん
候補となる先取り教材はいくつかあるのですね。
管理人
管理人
そうですね。
市販の計算問題集については構成上の差は多少ありますが正直、大差はありません。なので、極論すれば教材は何でも良いです。

少し大き目の書店に行って、実際にいくつか教材を手に取って比較してみて、ご家庭に合いそうな教材を選択すると良いですね。
そして、一度教材を選んだら、(浮気せずに)そのシリーズをコツコツ進めることが必要ですね。

お母さん
お母さん
なるほど。「一度選んだら迷わず続けること」ですね。
簡単なようで、実は一番難しいことですね。
今度書店に行って、教材を見てきたいと思います。
管理人
管理人
教材選びは楽しいのですが、選んだだけでは学力は伸びませんからね。続けることが難しいのです。

ところで、注意点が2つあります。

1つ目は、教材としては計算に特化した学年順に進むドリルが望ましいということです。算数の問題集には、文章題や図形など色々なテーマが混ざって1冊になったものもありますが、計算だけを独立して進められるドリルが良いでしょう。

2つ目はお子さんの状況を見ながら量を調整するということです。
市販の計算ドリルは、1回あたりの分量が案外多いので、(慣れないうちは)お子さんが大量の問題を前に難色を示すことがあります。その場合には、3問~5問に区切って取り組ませると良いでしょう。例えば、マスター1095題 1年 一行計算問題集は1日あたり3問で構成されているので、お子さんが取り組みやすい分量になっていますね。

お母さん
お母さん
なるほど。分量を調整するというのがポイントですね。
確かに、1ページに20問ぐらい計算問題が印刷してあると、大人でも「うわっ、ちょっと大変かも」と思ってしまいますね(笑)。
管理人
管理人
例えば1ページに15問ある問題集があるとすると、5問を1セットとして3セットに分割する、といった方法が考えられます。量に慣れていないうちは、「1セット(5問)出来たら1日分終了」です。

最初は余力を残して終了することが大切です。

そして、1セットやってみてお子さんが物足りなくて、「もっとやりたい」言えばもう1セット、さらに余力があればもう1セットと徐々に増やしていきます。3セットやれば結果として15問完結することになります。

我家は問題集をスキャンしておいて、Copy & Pasteで適当な問題数に分割・調整して印刷したものを使っていました。1ページの問題数を少なくし、余白を大きくとるなどちょっとした工夫するだけで、圧迫感もなくなりますし、取り組みやすくなりますからね。

大人も同じですが、仕事(タスク)を細切れにして進捗を「見える化」するとやる気が出ますよね(笑)。それと同じです。

お母さん
お母さん
確かに、パソコンを使えば、自分の子に合ったオリジナル問題集を作れますね。必要な余白などは子供によっても違うでしょうし。
うちは余白を大き目にとらないと(笑)。
ところで、先取りのペースですが、どんなイメージになるでしょうか。
管理人
管理人

先取りのペースとして、小3の2月(進学塾の中学受験カリキュラムがスタートするタイミング)で、小6までの計算が一通りできるようにすることを目標にします。

小1からスタートすると、1年で2年分(半年で1年分)進める進度になります。小2からスタートすると、4ヶ月強で1年分進める計算になりますね。

小3スタートの場合、1年間で4年分を進めることになるのでちょっと厳しいですね。この場合には、4年生で習う計算まで何とか先取りしておきたいです。
具体的には、
① 少し桁数の多い加減計算(例えば4けた ±  3~4けた)
② 3桁×2~3けたのかけ算
③ 3~4けた÷2けたの割り算(=商が立てにくい割算)
3つの計算をトレーニングをしておくと良いです。
この3つが整数計算の基本になりますので。
小学校で習う残りの計算(小数と分数計算)については、長期休み(春休み,GW,夏休み)に塾の計算教材を使って予習をすれば間に合います。

小4前半までに、計算は一通りできるようにしておく必要があります。

お母さん
お母さん
なるほど。少しスタートが遅れてしまっても「何とかなる」ということですね。ところで、計算と言えば「公文教室」が思い浮かぶのですが、「公文教室」はいかがでしょうか?
管理人
管理人

公文教室」ですが、低学年の通塾と同じと考えています。つまり、ご家庭の考え方次第ということです。
また、現在では感染リスクの問題もありますから、その点をどう考えるかということもあるかもしれません。
私の周囲には公文教室を利用した人がいないので何とも言えないのですが、段階を踏んだ学習ができるという仕組みは非常に良いと思います。それと、コツコツ学習する習慣がつくという点でもプラスでしょうね。「先取り」以上の「何か」に価値を見出せれば通う価値があると思います。
計算の「先取り」だけが目的であれば、市販教材を利用すれば公文教室の2~3ヵ月分の月謝で十分足りてしまうわけですから。

 

お母さん
お母さん
なるほど。
「先取りに徹する」か「先取り以外の何かを求める」のかによるということですね。
管理人
管理人

はい、その通りです。
いずれにしても、「計算先取りには公文(あるいは他の特定の手段)しかない」といった思い込みは要注意です。

この記事を書いているのは2021年の2月ですが、(コロナ禍前の)1年ちょっと前と比べても、動画を含めたオンライン教材の増え方は顕著ですからね。学ぶ手段も教材も日々進化しているわけです。

なので、「特定の教材が最も優れている。」などということはないんですね。また、仮に、その子には合っていたとしても、他の子に当てはまる保証はありません。
今後私がこのサイトの中で、「これが絶対お勧めです。」みたいなことを書いていたら、それは眉唾なので疑ってかかってくださいね。 😆

冗談はさておき、計算先取りについては自宅学習で十分可能です。

 

お母さん
お母さん
ありがとうございます。
ところで、「先取り」を進めていくと、(学校で習っていない)計算のやり方を親が教えることになるので、大変ではないですか?
管理人
管理人
確かに、少し大変ですね(笑)。
親としては既に分かりきっていることを、子供には根気良く教える必要がありますから。かなりの「根気」が必要ですね。
ただ、小学1~2年生ですと、極論すれば「繰り上がり」と「繰り下がり」さえスラスラできればOKなので、それほど沢山のことを教える必要はないのです。
2年生の後半では「九九」も出てきますが、なぜか子供たちは九九が大好きですからね(笑)。九九はあまり苦労しないですね。
お母さん
お母さん
なるほど、それを聞いて少し安心しました(笑)。
根気よく教えることにします(笑)。
管理人
管理人
子供にとっては初めて習うことですから、すぐにできなくても当然です。大人だって自分が勉強した時には相当苦労したと思うのですが、そんなことは都合よく忘れてしまうんですね(笑)。
とは言え、親が上手に教えられない、あるいは、イライラしてしまうという場合も往々にしてあります。
そんな時には、Youtubeなどの動画の活用をお勧めします。
例えば、「繰り下がり計算」がうまく教えられない場合、「繰り下がり, 計算, 動画」といったキーワードで検索すると、複数の動画が出てきます。その中から分かりやすい動画をチェックして親子で見てみると良いでしょうね。
また、シリーズの動画であれば、チャンネル登録しておくと便利ですね。我家でも、19ch.tvさんの動画などは良く活用させていただきましたね。また、算数に限らず楽しみながら勉強できる動画とNHK for Schoolもお勧めです。
いずれにしても、動画コンテンツは益々豊富になってきているので、上手に活用するとかなりの学習効果が期待できます。
お母さん
お母さん
なるほど、オンライン動画の活用は便利ですね。
親が教えるよりもプロに教えてもらう方が分かりやすいですから。
管理人
管理人
はい、その通りです。
「動画の中の先生」は親と違って、子供が何度説明して分からなくても、繰り返し繰り返し教えてくれますから(笑)。
親の精神状態も良い状態を保つことができるのです。
今日のポイントは、
① 計算先取りは、計算特化型の教材を使ってコツコツ進めること
② 動画を上手に利用すること
の2つですね。
そして低学年ですから、何といっても楽しく学ぶ工夫をすることです。
お母さん
お母さん
なるほど、よくわかりました。
本日はありがとうございました。

 

 

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