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もちろん、それぞれいろいろな観点からのメリット・デメリットがありますが、ここではおもに「国内の難関国公立大学への進学に有利かどうか」という観点に絞って考察します。
記事中、考慮すべきポイントとして、以下の5つが挙げられています。
②周囲に影響を受ける度合い
③地元の公立中学校のレベル
④精神年齢の高さ
⑤内申重視地域の場合、内申点が取れる子かどうか
① 受験する学校までの通学時間・環境
まず考慮すべきは、通学時間やその環境です。遠くの中学校まで通うのは、それだけでも負担が大きく、勉強時間の確保には不利にはたらきます。(中略)ただし、すぐ近くの駅が始発の電車に座り、乗り換えなしで学校まで行けるような状況であれば、通学時間を予習復習に当てることも容易でしょう。その場合、時間の長さは、さほど問題にならないかもしれません。
通学時間は重要な要素ですね。単純な時間の長短だけでなく、通学に要する体力を考慮する必要があります。志望校については平日の通学時間帯に模擬通学するのも良いでしょうね。
②周囲に影響を受ける度合い
周囲に流されやすい性格の場合、上位進学校の「みな勉強するのが当たり前の環境」は大きなメリットになります。(中略)一方、環境にかかわらずマイペースを貫けるタイプの子だと、このメリットは薄れます。
勉強に限らず、「良い環境に身を置きたい」というのが中学受験の大きな動機になります。周りが勉強すれば自分(子供)も自然と勉強する。
「家ではなかなか勉強しないが、塾に行くと勉強する」というのも周囲の影響のなせる技です。
③地元の公立中学校のレベル
そして、中学受験が有利かどうかは、地元の公立中学校のレベルにも左右されます。(中略)一般的に、レベルが高いとされる公立中学校の学区では、中学受験率が高くなっています。
地元公立中のレベルが高ければ、中学受験の有利性は減殺されるという主張です。
中学受験率の高い学区の公立中学のレベルが高いというのは面白い指摘です。そうした地域ほど、むしろ中学受験する有利性が下がるということになるので。
④精神年齢の高さ
難関中学受験では、受験生の幼さに問題の難易度の高さなどの条件が重なるため、当日のコンディションに結果が左右されやすい面があります。(中略)また、必要な学習量も多くなるため、そのときの気分にかかわらずコツコツと勉強できる子が有利だと思います。これらを端的にいえば、「精神年齢の高い子が有利」ということです。
よく言われるように、中学受験は早熟なお子さんが有利です。特に、「難関」と言われる学校の場合は顕著です。
ただ、子供の成長スピードには個人差があるので、「長期的観点からの子供の成長を見守る」という視点が不可欠。
成長を少しだけ後押しする程度なら良いでしょうが、中学受験の時期に合わせて(我子の商品価値を上げるかの如く)無理に成長させようとするのは危険です。
子供は促成栽培の野菜ではありません。
⑤内申重視地域の場合、内申点が取れる子かどうか
公立高校入試では内申点がかかわってくるので、5教科の勉強以外のことも器用にこなしたり、空気を読んで先生に気に入られたりすることが得意な子が有利になります。
内申点が「取りやすい子」、「取りにくい子」がいるのは事実。私は「取りにくい子」でした。
小学校段階で(中学で)「内申が取れる・取れない」はある程度推測がつくものの、不確実性は残る。
また、難関中学に匹敵する進学実績を上げる公立高校もありますが、そうした高校は広域から受験生が集まるので競争も相当厳しい。
高校受験を考えているのであれば、子供が小学生のうちに(高校受験に関する)情報収集をしておく必要があると言えるでしょう。