「中学受験をしない」選択のメリット 公立中学校に進学するとどんな生活が待っている?

雑感
この記事は約5分で読めます。

本日の記事はこちら

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

記事では、公立中学に通うメリットとして以下の4つがあげられています。

(1)今の習い事や友達との交流を続けることができる。
(2)中学に入ってから、お子さまの意思で進路選択ができる。
(3)同じ地域のさまざまな生徒と接する機会がある。
(4)自宅から通いやすく、学費の負担が少ない

習い事や友達との交流

公立中学校に進学する場合は、小学校6年間を一緒に過ごした友達と引き続き同じ学校に通うことになるので、思春期の大切な時期に仲間との関わりを深めることができます。

確かに、これは私の中学時代(私立中学への進学者数が学年全体の0.5%、通学区域には2つの中学しかない場合)には確かに当てはまりました。

今でも、中学受験率がさほど高くない地域には当てはまることだと思いますが、地域次第ということになると思います。

例えば、子供の通った公立小学校は人数自体が少ないうえに、かなりの割合で中学受験をします。さらに、公立小学校の通学区域にある数校の公立中学校に振り分けられるので、同じ公立中学に通う同級生が2~3人ということも普通にあります。私立中学に通うのと同じ位のアウェー感があります。

時間に縛られないため、お子さまは、自分の好きなスポーツや芸術系の習い事に力を入れたり、友達とのふれ合いをしっかり楽しんだりすることができます。

中学受験(特に難関中学と言われる中学を目指す場合)において、小学校高学年のどこかのタイミングで習い事を辞めたり、一旦休止するケースが多い。

もっとも、高校受験準備が本格化すると、中学生になってから習い事を休止するという可能性がありますので、どちらも甲乙はつけがたい気がします。

子供の意思による進路選択

高校受験になると親の関与度はかなり下がります。
子供も親の言うことをあまり聞かなくなり、友達や先輩といった他人から受ける影響の方が強くなります。精神的にも成熟してくるので、自らの意思による進路選択がしやすくなります。

一方、「中学受験は親の試験」と言われるように、どうしても親主導になりがちです。それが良い面でもあり悪い面でもあるわけですが。

親としては、中学受験によって子供にとって「良い環境」を手に入れたいという思いもある。

一方、中学受験をする時期(準備期間を含む)の10歳~12歳というのは、成長スピードにかなり差があります。適度な負荷をかける分には良いのですが、この塩梅がかなり難しく、限界を超える負荷を長期間かけ続けると、最悪子供がつぶれてしまう危険性があります

中学受験が良いか高校受験が良いかは、子供の成長スピードを含めて家庭の価値観の問題。
なので、正解はありません。

同じ地域のさまざまな生徒と接する機会

私自身は、公立中学に通う最大のメリットが多様性だと考えています。

しかしこれも、地域によるといえるかもしれません。

都心部を離れたり、あるいは地方などに行けば、こうした多様性を体感できる場は得られると思いますが、同級生の多くが中学受験をしたり、あるいは、親の所得水準なども一定水準以上にある都心部などでは、あまり多様性を実感できなくなっているかもしれません。

また、自分が住む土地を中心とした交友関係が広がるので、地元への愛着もわくでしょう。

私の小学校時代の地元のお祭りでは、1ヶ月とか2ヶ月前とかになると、お囃子に参加する町内の子供たちは毎日練習したり、お祭り初日(平日)は小学校は午前授業となりました。また、子供達は「神輿」を担いだり、連れ立って縁日に行ったりして楽しんでいました。

そんな地域も、今では「シャッター通り商店街」のような状況になってきて、年々お祭りの規模も縮小しています。

しかも、お祭り自体もコロナ禍で2年連続中止になったりで、地元への愛着が実感できる機会も徐々に減ってきているのは残念です。

通学の利便性と少ない学費負担

私立中学校や中高一貫校には、電車やバスなどで時間をかけて通う生徒が少なくありませんが、地元の公立中学校なら自宅から通いやすく、通学の負担は少なくて済みます。

一般的に、「私立中学へは電車で片道1時間、公立中は徒歩10分」のようなイメージがありますが、これも地域や志望校によって差があります。

例えば、我家の学区では子供が通う予定だった公立中学は(最短通学路で)徒歩20分弱。ただ、最短通学路では人通りが少ない場所が数か所あり、朝はともかく、夕方暗くなってからはやや不安。逆に人通りの多いルートを使うと、+10分はかかるという感じでした。

一方、都心部だと片道30分以内で通える私立中学の数もそれなりにあるので、我家の場合、通学の利便性という点で(公立中に行くより)私立中学の方が便利という結果になりました。

一方、学費負担という点では確かに私立はそれなりに学費はかかりますが、最近で特待制度がある学校も増えているので、考え方や工夫次第ですが学費は抑えられます。

まとめ

お子さま一人ひとりの個性が違うからこそ、中学校選びも決まった正解はありません。 地元の公立中学校にもよい点はたくさんあります。

中学受験をする場合は子供が小学校の段階から何らかの手を打っているわけですが、高校受験をすると決めている場合でも、子供が小学生の段階から基礎的な学力を身につけさせたり、あるいは親としても事前に様々な情報収集をしておく必要があると思います。

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

コメント