中学受験、教育環境はどう変化しているのか。親の成功体験は通用しない!?

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 非受験組でも小学校からの通塾はめずらしくない

たとえば、昨年度からの英語教科化により、小学生クラスで英語の授業を行っている塾も出ています。また、中学受験が盛んではない地域でも、中学での新学習指導要領導入を見据えて小学校高学年から通塾を検討する家庭が少数派ではなくなりつつあります

塾に行くかどうかは別として、高校受験を念頭に置くと、英語と数学の先取りはかなり重要かもしれません。

過去問対策や総まとめ期間を考慮すると、中3の夏頃には一通り全範囲を終わらせておく必要があると思います。

 

特に、地方出身で牧歌的な子ども時代を過ごしながら都市部の難関大学に合格した親の中には、我が子を小学生時代から勉強漬けにさせることに抵抗感を抱く人もいるようです。(中略)地方でも市街地に住んでいればそうした意識は薄いものの、やはり今でも中学受験が盛んな大都市圏と比べれば子どもの教育への温度差が残っているところはあるでしょう。

地方にも教育熱心な親御さんもいれば、都心部にもそうでもない親御さんもいます。

都心と地方の違いがあるとすれば、①地方には大手の(中学)受験塾に通える環境にない②中学受験に関する情報が(積極的に集める意識がないと)集めにくい、いうこと位でしょうか。

こうした限界を認識しておけば、「都心」と「地方」の根本的な違いはないと思います。

親は自分の経験を子に投影したくなるが

しかし、難関大学や医学部への合格者を多数輩出しているのは都市部の中高一貫高出身者が多く、中学受験をしている子の方が大学進学時に有利な傾向があるのは明らかです。

「中学受験自体が有利」ということではなく、①中学受験勉強を通じて基礎学力と勉強の習慣が身につく、②中高一貫校のカリキュラムで基礎学力が身につく、ということの結果のように思います。

地方でも中学受験の裾野が広がった

公立中高一貫校を狙う小学生は、塾で学校では学ばない応用問題を解き、学力をアップさせます。そして、こうした成績上位層の厚みが増していくことで、中学に入ってからでは真面目に勉強しても追いつくことがなかなか難しいという状況が生じるようです。(中略)公教育を筆頭に教育事情が大きく変化している中で、いつまでも自分の子ども時代と同じ感覚でいるのは、かえって我が子にネガティブな影響を及ぼしてしまう可能性もあるのです。

(中学で)追いつくのが簡単か難しいかは個人差が大きいと思います。

1つ目は出発点の基礎学力。
教科書レベルの基礎が身についていれば、その上に応用的要素を積み上げるのはさほど困難ではありませんが、基礎が怪しいと躓いている部分に戻ってやり直す時間がかかります。

2番目は勉強モードに入るまでに要する時間。
例えば、「勉強とそれ以外のこと」について切り替えが早いタイプは強い。逆になかなか勉強のスイッチが入らないと、やはり不利になるのは否めません。

3番目は絶対的な勉強時間。
それなりの量を勉強しないとなかなか追いつくのは難しいですね。

最後は適切な方法論。自分に合った勉強法の確立や教材の選択です。

例えば、私の中学や高校時代も経験しましたし、よく引き合いに出される例としてに「夏まで部活をやって、部活引退後に猛勉強して難関大学に入る」というパターンがありました。これは、上記の2番目と3番目でアドバンテージが取れている証拠ですね。

ただ、部活を引退した生徒が皆うまくいく保証はありません。
例えば、授業をサボっていてたりして基礎学力面で不安があると、短期間で追い込むのは難しいですし、部活をやめてもゲームなどに夢中になれば、なかなか学力は伸びません。

追い込み時期が後になればなるほど密度の濃い勉強が要求されるので、挽回は難しくなります。

「自分は〇〇だったから、〇〇すれば大丈夫」という考えではなく、自分の成功要因や失敗要因を分析し、さらに、今の実情に合わせていくつかの仮説や選択肢を用意しておくこと、自分の立てた仮説が正しいかどうかを時々見直してみることが必要だと思います。

例えば、子供が未就学時点で建てた仮説、小学校低学年で立てた仮説、小学校高学年で立てた仮説、中学校に入って立てた仮説…。子供の成長、収集している情報の範囲や量、さらに、時の経過の影響で、仮説は違って当然です。

自分の経験だけで子どもの教育方針を決めて舵取りをするのではなく、昨今の入試改革や教育トレンドなどの情報を集め、子どもの教育に活かしていきたいものですね。

 

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