「自由を感じた」「外部受験は難しい」…付属校のメリット・デメリット、卒業生にインタビュー

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「自由を感じた」「外部受験は難しい」…付属校のメリット・デメリット、卒業生にインタビュー|「大学付属校」の現在地|朝日新聞EduA
大学付属校に行くメリットやデメリットは何なのでしょうか。首都圏の付属校を卒業した20代の4人に聞きました。個別の取材を紙上座談会として再構成してお届けします。

付属校を志望した理由は何だったのですか?

K 受験を1回で終わらせて、大学受験をしたくなかったというのが理由です。高校受験では自宅から通える範囲の慶応と早稲田をすべて受けました。早稲田実業にも合格しましたが、親の勧めもあって慶応志木に決めました。

G 大学受験をしなくていい分、少しは余裕のある学校生活が送れるかなと思って。といっても、受験したときは小学生だったので、正直言って、親に言われるままという面が大きかったですね。

A 私は付属校かどうかはあまり意識せず、様々な学校を幅広く見て回りました。その中で、文化祭などの雰囲気や先輩たちの印象が良かったのが青山学院でした

中学受験の場合、付属校を選ぶのは、やはり親の意向が大きいと思われます。

一方、高校受験の場合は、本人の意思が大きい

決め手になった理由として、①大学受験を心配しなくてもよい、②余裕のある学校生活を送りたい、③校風(雰囲気)が気に入った、といったものが挙げられています。

私の場合、ほぼ何も考えずに通学時間と偏差地帯で選んだという感じですが。 😯

実際に付属校に入ってみて感じた良さはありますか?

W 早稲田本庄はほぼ全員が早稲田大に進みます。高校3年間と大学4年間を通じて同じメンバーなので、親しい友達や仲間を作りやすい。僕は寮だったので先輩や後輩も含めて特に強いつながりができて、就職活動でも役に立ちました。

K 付属校ってどこも相当自由なんじゃないでしょうか。昼休みに校外に出て昼食を買ったり、休日にアルバイトをしたり、一足早い大学生活のようでした

一生付き合える友人関係、やりたいことに打ち込めるということが挙げられていますね。

これは付属校に限らず中高一貫校にも当てはまると思いますが、人間関係の繋がりというのは大きな要因ですね。

ただ、人間関係の繋がりというのは、「結果的に作られる」ものであり、それを作ることを目的とするものではありませんが…。

あと、付属校はかなり自由(というか放任)なので、私の頃もクラスの半分近くは(平日も含めて)アルバイトをしていたと思います。

他大学受験は難しい

G 学習院は半分くらいが他大学に進みますが、受験勉強を頑張れる環境とは言いがたい。流されやすい人は外部大の受験は難しいと思います。それと、学費が高いのは親にとってはデメリットだったかもしれません。

A 他大学への推薦入学枠があるので検討したこともありましたが、ほとんどが理系で、私の行きたい学部はありませんでした。ごく少数ですが、医学部や国立大を一般受験した同級生もいます。大多数が受験しない中で受験勉強をするとなると、よほど意志が固くないとできないと思います。

以前の記事でも触れましたが、付属校から他大学を受験するのは私の経験でもそれなりに大変でした。

大半のクラスメートが大学受験しないという環境下で、自分だけ頑張らなければならないという状況になります。

また、授業進度も遅いので自分でどんどん先に進めていかないといけない。

他大学を受験する場合、「一人で頑張るという心構え」、「頑張れる環境づくり(=他大学を目指す学内の友人を見つける、塾や予備校に通う)」がポイントになると思います。

付属校に向いているタイプ、向いていないタイプはありますか。

K 東大や京大に行きたいという人は別として、向いていない人はいないのではないでしょうか。時間の使い方に余裕があることがユーモアにつながっていると感じます。一般的には目立たないタイプの人でも輝ける。先生も含めて変わった人が多くて、誰が入学しても楽しいのではないかと思います。

A やりたいことがある人や、私みたいに早いうちに留学を経験したいという人には向いています。ごくまれに、すごく「自分」を持っているがゆえに学校になじめない人がいました。付属校に限ったことではありませんが、校風が合うかどうかは確認した方がいいですね。

確かに、他大学を受験するという状況になった場合には、付属校はやや不利になります。

多くのクラスメートが系列大学に進む中、他大学を目指すのはMinorityですから、(高3あたりは)何となく浮いている気もしていました。正直、「学生時代を心から楽しんだろうか」と言われると自信がありません。

しかし、卒業して何年か経ってから同窓会に行ったりすると、これが結構楽しいのです。
同窓会の幹事などをやると、高校時代にさほど話をしなかった同級生や(クラスが違っていて)一度も話をしたことがない同級生とも親しく交流できたりして、(卒業後相当期間が経過して)学生時代の友人が新たに増えたりするのです。

大学受験での有利・不利というのは、(高校生にとっては重要でしょうが)長い人生で見ればそれほど大したことではないと思います。

付属校に限りませんが、仮に「(大学)受験に不利」であったとしても、それを嘆いたり不満を持ったりすれば、学校や友人に対してネガティブ感情を持つことになります。これは長い目で見ると非常にマイナスとなります。

嘆いたり不満を抱くのではなく、「不利」と分かりさえすれば、いくらでも打ち手があるものです。

100%満足できる学校などないわけですから、「良い面を見る」、「足りない部分は工夫して補う」というスタンスが重要だと思います。

 

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