中高一貫 vs. 大学附属 大学附属から外部受験した話

雑感
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「附属校か進学校か」というのは、中学受験における「定番中の定番」とも言えるテーマなので話題が尽きないのですが、今日は私自身の体験から、「附属校から外部受験した話」をしたいと思います。

高校受験で私立の附属校へ

高校受験時にあまり内申の取れなかった私は、公立2番手校を押え校とし、私立高校を3校(附属校2校、進学校1校)受験しました。

深く考えなかった進学先

高校に通うのは3年間ということもあり、当時は「校風」とか「附属校か否か」といったことはあまり考えずに、「偏差値」と「通える範囲」で学校を選んだ気がします。

ただ、「高校受験して(3年後に)大学受験をするのは何となく忙しい」気がしたので、附属校を複数校受けたのかもしれません。

学校見学なども行かなかったので、初めて学校(高校)へ行ったのは「願書をもらいに行った日」、あるいは(郵送で願書を入手した学校に関しては)「試験日」という状況でした。

 

高校受験の結果、第一志望の私立高校(進学校)は不合格となり、第2志望の私立高校(付属校)に進学しました。

附属校に入学して

附属校ということで一応大学への優先枠はあるわけですが、当時は将来進みたい方向性が特にあったわけでもなく、親や周囲の人からの影響から、「〇〇学部あたりに行ければ良いのかな~」などと考えていました。

もっとも、「〇〇学部が良い」と自分が積極的に考えていたわけではなく、「親の希望」というか「何となく」という感じでした。

高校1年の時に担任教師と面接があったのですが、「今の成績ならどこの学部でも(推薦で)行ける」、「他大学の推薦枠もあるのでそれも良いかもしれない」などと言われた記憶があります。

附属校ではありましたが、他大学に行くことには寛容な学校だったのだと思います。また、この頃から「別に、附属の大学へ行かなくても良いんだ」と考えるようになったのだと思います。

高2から予備校へ

高1の半ば頃には、「他大学を受ける」ということは漠然と心に決めていたと思いますが、まだ大学受験まで間があると思っていたことから、学校の授業以外には勉強らしい勉強はしていませんでした。

高2になるとさすがに学校の勉強では足りない(かつ進度も遅い)と感じたことから、(親に頼み込んで)予備校に行かせてもらいました。

当時は、文系・理系に分かれるのが高3からだったので(文系・理系の)両方に対応できるように勉強していたのですが、高2の中頃には「文系に行こう」と決めました。

ただ、第一志望の国立大学の壁は高く、現役合格は叶わず「浪人」することになりました。

附属校から他大学を受ける際の注意点

自分自身の反省を踏まえ、附属校から他大学(特に、国立難関大学)を受ける際の留意点をまとめておきたいと思います。

高1スタート時点で方針決定する

私の場合、本格スタートが高2でしたが、これは明らかに遅かったと思います。遅くとも高1の夏には、他大学の受験に向けて本格スタートすべきだったと思います。

附属校の授業レベルは基礎的で、また、進度も遅いので(難関国立大学を目指すには)、自分で積極的に進める必要があります。この辺りの心構えは、公立高校も一緒でしょう。

高1段階では授業より少し難し目のことを自力でやりつつ、高2あたりから予備校を利用するという形になるかと思います。

国立大学は科目数が多いので、早目の準備が肝要です。
文系の場合は英語と社会がポイントになると思います。特に、英語は最重要で、是非とも得意科目にしておくべきでしょう。

また、社会は(授業で)全範囲が終わらないので、選択する科目を早目に決めて自分でドンドン進めていく必要があると思います。

私の場合は、社会の準備が後手に回ったこと、そして、最後まで英語ができるようにならなかったのが敗因だったと思います。

学内順位は参考にならない

他大を受けると決めた段階で、学内の順位は全く参考にならなくなります。よって、評価指標は予備校や外部試験に頼ることになります。

「外部試験だけ受けて普段は独学で勉強する」というのが理想形ですが、附属の場合は学校自体が緩い雰囲気なので、予備校等に通わないと勉強スイッチが入りにくいと思います。

予備校に通い、他の進学校の生徒達と競い合うことで、モチベーションがアップするという効果は大きいと思います。

孤独に慣れる

附属高校から難関他大を目指す場合、学校の授業が終わった後から勉強が始まると言っても過言ではありません。

他の(内部進学する)生徒達は学校の授業が終われば部活や遊びに行くわけですが、他大受験組はここから孤独な戦いを強いられることになります。

恐らく、このアウェー感が付属から外部難関大学を狙う際に、最もキツイと感じる部分だと思います。

居場所を見つける

難関他大学を目指すにあたっては学内順位は参考にならないわけですが、それは「良くてあたりまえ」という意味であり、学年トップをとっても「普通」という感じです。

ただ、一応は「勉強ができる生徒」と目され、勉強などでも質問を受ける機会も多くなります。その際、「質問されたら丁寧に答える」ということを心がけました。

「クラスメートから頼りにされている」と感じることで、結果的に先の孤独感やアウェー感を和らげることができたのではないかと思います。

学校の同窓会などに(数十年ぶりに)行くと、いまだに「あの頃はよく勉強教えてもらったな~」などと言われることがあります。

ただ、あまり「居心地が良い」と感じてしまうと、学校内の緩い雰囲気に飲まれてしまい、取り組みに甘さが出るという点は否めません。

私が1年間浪人した原因は、附属校ゆえの甘さにあったと思います。

結論

附属高校から外部の大学を受験するのは確かに色々大変な面があります。

周囲に受験仲間がいたり、授業レベルの高い「進学校」の方が有利だと思います。

それでも、「早目の準備」、「頑張れる環境づくりと外部指標」、「自分を律する努力」をすることで、難関大学に合格することは十分可能だと思います。

「附属校」か「進学校」のどちらがフィットするかはケースバイケース。

どちらを選べばよかったのかは最後までわかりません。
高校受験でも上記のような感じなので、中学受験時に(どちらかを)選んでも、想定通りに進むとは限りません(逆に、先が見えないからこそ面白いと言えます)。

中学受験(あるいは高校受験)では、どちらを選ぶか大いに悩むかもしれませんが、「将来のことは予測できない」ですし「その気になれば何とかなる」ものです。

あまり深く考え過ぎないことが肝要かなと思います。

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