完璧でなくとも「現時点での最善」を選ぶリテラシー

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完璧でなくとも「現時点での最善」を選ぶリテラシー…おおたとしまさ氏が子育て世代に伝えたいこと | リセマム
子育ては、迷いと選択の連続だ。そんな迷える保護者に贈る書籍『子育ての「選択」大全』が発売された。著者で教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏に、特に迷いや葛藤が集中する中学受験期に親がやるべきこと、できることについて話を聞いた。

 

‐-変化の激しい時代、現時点ではベストだと思って選択したことが、数年後にはふさわしくない選択だったのかもと思うことがあるかもしれません。保護者はどのようなスタンスでいるのが良いのでしょうか。

前提として、永遠に続くベストな選択肢なんてものはありません。その時々の状況で「あ、これかな」というくらいに肩の力を抜いて、都度選択していくことです。「今はこれを選ぶけれど、いずれ社会も人も変わっていくから、その時はその時。大外れじゃなければ良い」というゆるさをもっていてほしいなと思います。

確かに永遠に続くベストな選択肢というのはありませんし、そんなものを追い求めていたら、神経がすり減ってしまいます

ベスト(と思われる)選択肢から外れてしまった段階で「負け」を意味しますから、ベストルートに乗り続けなければ…という強迫観念に苛まれます。

そもそも、今後世の中がどのように変わっていくかについて、親の私が子供よりも的確に予測できる自信はありません。

しかも、変わっていく世の中において、子供たちの方が親世代よりも確実に長く生きていくわけです。

「教育」は自ら考えて行動し、生きていくための根幹を形成する基礎訓練であり、汎用的な能力やスキルを身に付けるものだと思います。

下記のような議論が税制面からも出てきているように、今後は個々人で考えて行動する力がより重要になることは間違いないと思います。

退職金課税「勤続年数関係なく一律に」 政府税調で意見 - 日本経済新聞
政府の税制調査会(首相の諮問機関)は18日の総会で、多様な働き方を選びやすくする所得税のあり方を議論した。退職金所得への課税制度は終身雇用制度が前提となっており、勤続20年を超えると1年あたりの控除額が増える。転職をためらう要因にもなりかね...

 

極論ですが、子供はどの学校に行っても大丈夫です。子供にとってより良い学校はどれかと悩む親心はとてもわかりますが、どの学校に行ったとしても、何かが足りなかったり、想定外が出てくるものです。完璧な学校はありません。入学後の不満も想定したうえで、今良いと感じる学校を選ぶことが大切です。

学校選びだけでなく、習い事や幼稚園選びでも、完璧な選択肢はありません。しかし、今選択しようとしているものに何を求めているのか、選ぶ目的は何なのかを正しく整理できていれば、足りない部分を補完することができるでしょう。

「住めば都」と言いますが、第一志望や第二志望の学校に行けなくても、充実した学生生活を送る上で何の問題もありません。

入学した学校が最も適した学校であり、その学校での生活を楽しむ姿勢が最も重要だと思います。

 

小学6年生の受験生はこれからいよいよ直前期に入ってきます。
受験生をお持ちのご家庭の雰囲気も、かなりピリピリしてくる時期と思われます。

目の前の志望校対策(過去問演習)や弱点補強といったことはもちろん非常に重要ですが、少し先のことを考えてみることで、視野が広がり、気持も多少楽になると思います。

 

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