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Bさんは、その後、なんとか努力してクラスに溶け込んでいったというが、いまでも、当時を振り返って、こんな気持ちになるという。 「もし東大入学直後、首都圏の名門出身者との条件の違いを前に、悲観的な気持ちになって「ついていけない」と、ドロップアウトした可能性もなくはなかったな…と想像することがあります。 これを「甘い」と思う人もいるとは思いますが、しかし、首都圏の人が、僕が抱いたような疎外感や寄る辺なさを持ちづらいというのは事実でしょう」 SNSなどの発達で、地方と都会の「情報の格差」は、徐々に解消されてきている。しかし、大学に進学したさいの安心感や疎外感には、まだいくらか差がありそうだ。
地方出身の学生が東京の大学(東大)に入学した当初に感じた疎外感や居心地の悪さに関する記事です。
確かに、親元を離れての(東京での)一人暮らし、新たな(大学)生活のスタートと、18歳~20歳という年齢でなかなかハードな生活環境に身を置くわけですから、色々なストレスはあると思います。
しかし、これは大きなチャンスでもあります。まったく新しい環境で全く新しい関係を築くことができるからです。
試行錯誤したり、落ち込んだり、喜んだり、悲しんだり、怒ったり…。時間はたっぷりありますから。
私自身、親元から大学に通っていましたが、かなりの田舎住まいだったので、入学当初は都会的な雰囲気の他の学生と比べて「場違い感」、「疎外感」のようなものを感じました。
しかし、入学後しばらくするとそうした感覚も薄れていきました。
その後、就職、転職、留学等を経験するわけですが、(新天地には知り合い等はいないので)その都度アウェー感を感じます。そしてそれを徐々に克服していきます。
留学などはその最たるもので、現地では日本人自体がマイノリティです。
さらに、私のように受験予備校にも通わず、独力で留学準備を進めた場合、同じ学校(ビジネススクール)に通う日本人の知合いすらいません。
しかし、私はそれまでにアウェー感の環境に何度か身を置いて、都度、克服していたので、むしろ心地よいものがありました。
(予備校等の知り合いで)日本人同士固まっていた同期と比べて、むしろ、外国人学生との関係構築スピードはかなり速かったように思います。
若いうちに、敢えて居心地の悪い環境に身を置いてみる。例えば、まったく知り合いのないサークル、コミュニティ、あるいはグループに積極的に参加してみる。そして、孤独感や疎外感を思いっきり楽しみながら克服する。
人生を豊かにする大きなチャンスだと思います。