親が知っておくべき、今後の世界の教育の潮流

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自分の“好き”を徹底的に追及することが重要

自分の好きなことを徹底的にやる時間をもち、のめりこむほど好きなことを見つけることこそ、グローバルで活躍できる人材のベースとなる。「国際教育とは、ただ単に英単語をたくさん覚えているとか、流暢に英語を話せるということではないのです。語れるものをもつことが重要。日本の今の教育は、就職までの外せないレールが敷かれている。これがクリエイティブな力がもっともある時期に、自分で考える主体的な力を奪っていってしまっていると考えている」と松田氏。

(中略)

テクノロジーの力を駆使することで、個々の子供に最適化された学びの環境をつくれるはずです。学校に行くことを前提として考えている家庭も多いと思いますが、我が子に合った学習環境とは何かと考え、ホームスクーリングを選択しても良いのではないでしょうか。子供の可能性を伸ばすことができる教育環境をゼロベースで考えてほしいです」と松田氏は伝える。

 

忙しい子供達

将来予測が困難な「VUCA」時代と呼ばれる現代において、「教育のあり方」というのは非常に難しいテーマです。

「自分の好きなことを徹底的にやる」ということはとても大切ですが、そもそも子供達には時間がそれほどありません。小学生時代は塾や習い事で忙しく、中学校に入学すれば(中高一貫校などでも)通常のカリキュラムがかなりタイトに組まれていたりします。

(暇な時間があり余るほどあった)我々親世代の中高時代とは、かけ離れた状況になっています。

まとまった「時間を作ろう」と思ったら、既存の枠組み(就職までのレール)から外れて、ゼロベースで考える必要があるわけですが、自信をもってそうした道を進ませるには親の胆力が必要です。

既存ルートに乗る方が親としては安心ですし、かつ、(ゼロベースで)考える労力も必要ありません。

学習効率面における集団授業の限界

集団授業では、教育の受け手(子供達)全員が満足するということは現実的ではないと思われます。自分1人で取り組むのが好きな子供、自分のペースでゆっくり進めたい子供、逆に、どんどん先に進みたい子供もいます。

一方で、「皆と一緒」という雰囲気の中で勉強をしたいという子供も一定数います。1人で何時間も勉強することは結構辛いですが、学校や塾ならば(皆も勉強しているので)それほど苦になりません。また、年齢とともに自律性が備わってくるという点から、集団での学習効果は年齢が低いほど大きいと言えそうです。

また、義務教育における学校の役割は勉強を教えることだけではありません。「集団生活に慣れる」、「他人の気持ちを知る」、「(喧嘩などもしながら)友達との付き合い方を学ぶ」という効果もあるわけです。

結局は、個々の子供たちに最適な環境(=選択肢)を用意し、どれを選択するのか個々人(家庭や子ども自身)の判断に委ねられるということになると思います。

子供が幼い頃は親の影響力が前面に出るでしょうし、子供が成長してくると、子供の判断の重要性が増してくる、という感じでしょうか。

テクノロジーの進化によって、不足分を補完する(オンライン)ツールはかなり充実してきています。値段も手ごろです。こうしたものをうまく活用することで、大きな学習効果が期待できると思われます。

 

余力を残す

VUCA時代においては、教育面においてはより保守的な力というか「最適解を求めようとする動き」が強まっている感は否めません。そして、最適解を目指しているのは(将来を担う)子供達ではなく、親世代であるというのが何とも皮肉だったりします。

ゼロベースで我が子に合った教育環境を準備するというのは、容易ではないと思います。

比較的簡単なことは、(最適解や最適ルートを目指して)あれもこれもと詰め込むのではなく、多少の余力を残すことだと思います。

暇な時間の中で、子供自身が何を考え、何を行うのか。ボーっとしている時間も一概に無駄とは言えません。

組織も余裕(=組織スラック)がないと成長しませんから。

 

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