首都圏「中高一貫校」22年入試は熾烈、志願者2000人以上増か!?

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これまで、首都圏四模試(四谷大塚、日能研、首都圏模試センター、SAPIX)の4月模試と7月模試の受験生動向を取り上げてきた。今回は9月模試の全体的な動向について見ていこう。現状では、2022年首都圏中学受験生の総数は、15年前を超えて、21世紀最多になる可能性が高い

模試データに基づいて志願者数が多い学校や倍率が高くなりそうな学校名が挙げられていますが、あまり気にする必要はないですね。多分にケインズの美人投票的な色彩もありますし。

大事なのは親子ともに納得できる志望校(群)選びをすること、そして併願戦略をしっかり考えることです。

志望校に関しては、「倍率」や「難易度の変化」といった周囲の事情は気にせずに、ひたすら過去問演習と弱点補強を通じて、志望校との距離を縮めていくことが重要だと思います。

一方、「併願校対策」も志望校対策に負けず劣らす重要です。同じような偏差地帯の学校ばかりを受験対象とするのではなく、比較的幅広い偏差地帯の学校を含む<縦ライン型>の志望校群を考えることが大切だと思います。

「〇〇中学に行けなければ公立へ」という意気込みも大切ですが、せっかく頑張ってきた成果が入試結果として表れない(=全敗)といのはお子さんにとっても気の毒です。

加えて、(首都圏の話ではありますが)高校入試がかなり厳しい状況になりつつある点も認識しておく必要があります。

高校からいわゆる上位校に入学しようとするとすれば、中学入学後のかなり早い段階で高校受験を意識した勉強しなければならない事態も想定されます。高校受験も決して楽な道ではありません

例えば、東京都教育委員会によると令和3年度の都立高校入試の募集人員に関して、併設型中高一貫校の2校が募集停止となります(残る1校の白鷗中学・高等学校も令和4年から募集停止予定)。

都立高校改革推進計画に基づき、併設型中高一貫教育校における6年間一貫した教育をより一層推進するため、次の高校について、令和3年度の募集を停止する。

学校名 学科名 令和3年度 令和2年度 増△減
富士 普通科 2学級 △2学級
武蔵 普通科 2学級 △2学級
合計2校 △4学級

※ 高校段階での生徒の募集を停止し、附属中学校の生徒の募集規模を拡大する。

(東京都教育委員会ホームページより)

 

幸い、最近は新型コロナ感染症が大分収まってきたこともあり、秋以降リアルイベントを開催する中高一貫校も徐々に増えてくると思われます。

受験勉強が佳境を迎える忙しい時期ではありますが、「これは!」と思う学校のリアルイベントには(感染症対策をした上で)ぜひ参加されることをお勧めします。

気分転換とモチベーションアップにつながると思います。

 

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