今日は「低学年の通信教育」についてお話をしたいと思います。
我家も通信教育を新年度から始めようと考えているのですが…正直、いくつも選択肢があるので迷っています。
どれも魅力的で、力がつきそうです。 😛
どの通信教育を選んでも、続けることができれば確実に力は付きます。
続ける方法を含めて、通信教育の選び方や活用の仕方で注意することはありますか?
このタイプの通信講座としては、例えば、四谷大塚のリトルくらぶがありますね。質・量ともに低学年用講座としてはかなり充実していると思います。
値段的には通信講座の中ではやや高い部類(小1で5,300円、小2で7,300円、小3で8,200円)に入ると思いますが、それでも通塾に比べればかなり安いですね。
特に、4年生以降、予習シリーズを使った塾(四谷大塚、早稲田アカデミーなど)に通うことを検討しているご家庭にはお勧めできます。
中学受験を考えているのであれば、「やや難し目コースを選択した方が良い」ということでしょうか。
というのも、小学校補習レベルの内容であれば、(通信講座ではなく)教科書や教科書ガイドあるいは準拠ドリルを使った勉強の方が効果が大きいと思われるからです。
難し目の通信講座の場合、教材の質が高く量も多いので、頑張って全部取り組む必要はないのです。
難し目の講座なので、「この学年のこの時期にはかなり無理があるな」という学習内容も含まれています。
そうした高度なものに無理して取り組んで勉強嫌いになるよりも、(理解するのが難しい単元は)基本問題+アルファに取り組めれば十分です。
基本問題レベルでも教科書レベルは超えていますので。
ただ、「難し過ぎる」とか「教材が合わない」場合には、別の通信教育に変えたり、通信教育自体を辞めたりすることもあるかと思うのですが、そのあたりが心配です。
まず認識すべきポイントは、「通信教育だけ与えておけばお子さんが勝手に勉強してくれる」などということは基本的にあり得ないんですね。
親御さんがかなり根気よくサポートしなければならないわけです。
もちろん、学校の勉強でやや不安な点があるようであれば、通信講座はお勧めできません。
その場合には、先の教科書準拠型の勉強に切り買え、基礎を十分身につけることを優先する必要があります。
しかし、教科書レベルが十分身についているのであれば、いかに親御さんが根気よくサポートできるかが、継続する最大の要因だと思います。お子さんが続けられるかというより、親御さんが続けさせられるか、ということになりますね。
その通りです。
通信教育と言っても基本的は自学自習です。
しかし、低学年のお子さんがいきなり自学自習できるなどということは、通常考えられません。
なので、通信教材を選ぶ際も見た目や付録などで選ぶのではなく、「お子さんの勉強をご自身でサポートするイメージが湧く教材か」、「親御さんご自身の目から見て納得できる教材か」という点が重要になります。言い換えると、「お子さんと一緒に勉強する」教材として選ぶということですね。そのうえで初めて自学自習への道が開けます。
受験勉強は-特に高学年になると痛感することになると思いますが-基本的に自学自習です。塾や親から言われてやるものではないのです。
なので、低学年時代に(教材や方法論は何であれ)自学自習スタイルがある程度でき上っていると、非常に強いのです。
コロナ禍でも自学自習スタイルが身についていれば、塾に頼らず勉強できるわけですし、もっと言えば、中学生以上になると勉強を強制されることも少なくなるので、自学自習できるかどうかが(中学受験後に)学力を伸ばす最大のポイントと言っても過言ではないのですね。
その習慣をいかに身につけさせるのか、そのためにはまずは親が子供と一緒に勉強することが必要、ということですね。
その通りです。
なので、あまり長時間勉強する必要はありません。
例えば、学校から帰ってきてまず学校の宿題は自力で済ませ、その後、やや難し目の勉強(通信教育や先取り学習など)を親御さんと一緒にやるというイメージですね。
ちなみに我家の場合、小1の頃は「宿題:5分 ,その他:10~15分」で合計15~20分、小2で、「宿題:10分,その他:20分」で合計30分程度でした。小3は合計で40分~50分位だったと思います。
難し目の勉強をするので、勉強嫌いにさせないためにも短時間で切り上げることが大切だと思います。
例えば、大型書店に行けば市販教材が沢山売られています。
「教材を選ぶ確かな目利き力を持つ親御さん」であれば、ご自身のお子さんに最適な市販教材を選ぶこともできるでしょう。そして、市販教材を使った学習で、十分な学力と自学自習の習慣を身につけさせることも十分可能です。
しかし、現実は…難しい。
沢山教材を買ってきても、未使用教材や中途半端に使用した教材が積み上がるだけというケースも多々あるでしょう。 😥
そこで、市販教材は最低限にとどめ、あとはバランスの良い通信教育を利用するという道が出てくるわけです。
かといって、塾は費用がかなり高いですし、必ずしも自学自習の習慣は付かないと…。
別に低学年からの塾通いもまったく構わないのですが、塾に通っていること自体に大した意味はなく、結局、自学自習スタイルを身につけることが大事なのですね。
もちろん、「塾に通うことで勉強が楽しくなって、自学自習も身につく」という流れができれば、低学年からの通塾効果は十分あるわけです。
中学受験に関連する様々な情報に触れていると、どうしても、「〇〇塾が良いらしい」とか、「通信教育は〇〇がお勧め」とか、「教材は〇〇が効果的」といったものに目が向きがちになります。しかし、これらは単なる「手段」に過ぎません。
自学自習スタイルを身につけるという目的から、最適な「手段」を考えることが大切ですね。
まずは親子で一緒に勉強して自学自習スタイルを早目に身につけるという目的において、「塾」、「市販教材」、「通信教材」を比較すると、「通信教材」の使い勝手が比較的良いのではないか、と思うのです。
通信教育にしろ、市販教材にしろ、あるいは塾通いにしろ、結局は自学自習に至る単なる手段ということですね。
最適な教材(手段)を親が選び、単に選ぶだけでなく、子供と一緒に勉強をして自学自習スタイルを身につけさせることが大事、ということですね。本日はありがとうございました。