塾の先取り学習で学校の「授業が退屈」、できない子を「見下す態度」…親が試したい4つのこと

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先取りの結果、学校の授業が退屈に…

幼児教育が盛んになり、小学校低学年のうちから塾や通信教育等で、学校の勉強の先取りをしている子どもも多いと思います。そんな「先取り教育」のデメリットとして挙げられるのが、「学校の勉強がつまらない」と感じて授業の集中力がなくなってしまうこと。ここでは、この問題の解決方法を考えてみたいと思います。

中学受験自体が先取りを前提にしている(=指導要領以外から普通に出題される)ため、塾などで先取り学習をしていると、授業がつまらないと感じることもままあると考えられます。

実際、コロナ休校期間と中学入試の本番の日以外は小学校を休まず、毎日楽しく通っていた(ように見えた?)中学生になった我が子に聞いてみました。

私:「小学校の授業ってどうだった? 少し退屈じゃなかった?」

子供:「塾でやっていたからね。退屈な時もあったよ。」

最低限、邪魔はしない

子どもの精神的な早熟度にもよりますが、「授業がつまらない」という自己中心的な考え方ではなく、「クラスの一員として、みんなが授業を楽しく受けて、理解できるようになるためにはどうしたらよいか」「先生が気持ちよく授業ができるように何か自分ができることはないか」という一歩進んだ視点で考えられると、授業への臨み方が変わってくると思います。 例えば、(先生の許可は必要ですが)問題演習の時間に、解けていない子に解き方を教えてあげたり、誰よりも真剣に先生の話をうなずきながら聞いたりして先生が話しやすい環境を作るなど、そういった意識をもって授業に臨めることはできないか、親は子どもと話し合ってみましょう。 この「相手や周囲のことを考える」習慣は、社会に出てもきっと役立つはずです。

クラスを積極的に盛り上げるというのは、「積極性と成熟度の両方が必要」なので、なかなか小学生(特に低学年)には難しいかと思います。

むしろ、最低ラインとして(いくら授業が退屈でも)少なくとも他の生徒の迷惑になる行為はしないということを徹底させる必要があるでしょう。

その上で、成熟度の高いお子さんについては、クラスへの貢献という点を意識させるのも良いかと思います。

親が試したい4つのこと

・試みたいこと1:先取りから「復習中心」の方針に変える
・試みたいこと2:先生の「サポーター役」にという視点を養う
・試みたいこと3:先生の授業から「教え方」を学ぶ
・試みたいこと4:先生に追加で問題を出してもらう

まず、1番目の「復習中心の方針」というのは、少なくとも中学受験勉強を主軸にしているお子さんにはなかなか難しいと思います。ただ、塾の勉強が難し過ぎて消化不良になっているのであれば、学校の勉強に戻って基礎を固めるということは有効だと思います。

2番目と3番目は「先生が好き」とか「将来の夢は学校の先生」というお子さんであれば、取り組みやすい試みだと思います。

小学校で勉強が好きになる秘訣があるとすれば、①先生を好きになること、②先生になりたいという夢を持つことの2つだと思います。

4番目は先生次第ということになるでしょうか。子供の小学校では習熟度別クラスで、上のクラスは中学の入試問題を時々解いたりしていたそうです。

子供は親の鏡

まずは、子どもがこのような状況に陥ったとき、当たり前ですが、親は子どもと一緒になって、学校や先生、クラスメイトを見下すような態度は絶対にとってはいけません。そもそも、学校は「勉強の場」だけでなく「社会生活を学ぶ場」でもあります。集団生活を送る上でのルールやコミュニケーション能力を身に付ける大切な場です。

ここでは、先取り教育が原因で子どもが「学校の授業がつまらない」と言い出したときの対処法についてお伝えしました。このことに限らず、子どもの考え方に一番大きな影響を及ぼすのが親の言動だと思います。 日常生活の中で、親自身が「つまらない」「つかれた」「きらい」等「ネガティブワード」を極力口にしないようにすることも、この問題の解決方法として重要になるのではないでしょうか。

よく言われることですが、結局「親の考え方や態度次第」ということでしょうね。

「子は親の鏡」。親自身が授業や公教育に不信感を持ったり馬鹿にしたりすれば、子供にもそれが伝わってしまいます。

もちろん、公教育に対して不満を感じることもあるでしょう。私自身、子供の小学校時代をふり返っても、100%満足ということはありませんでした。

多少の不満には目を瞑りつつ折り合いをつけていくのが現実的な対応と思われます。

 

楽しい学校生活を送るために

塾などでしっかり勉強していると、どうしても公教育が物足りなく感じるものです。

ただ、折角小学校に通っているのですから有意義な学校生活を送りたいものです。

社会の調べ学習や理科の実験など、普段の学習ではあまりできない学習を深めたり、体育や図工、音楽などの科目を楽しむといったことも必要でしょう。そして、友達との交流も大事です。

ただ、昨今のコロナ禍においては、様々な学校行事が中止されたり、グループでの交流の制約など(給食や外遊びなど)、様々な制約の下で子供たちはかつてないストレスを抱えていると思われます。

「子供たちが楽しそうに学校に通っているかどうか」。親としては今まで以上に配慮する必要があるでしょう。

 

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