「わが子の”頭脳”が先細る」親が絶対させちゃいけない勉強法3つ

この記事は約4分で読めます。

本日取り上げる記事はこちら。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

平凡な学力のわが子を「後伸び」させるにはどうしたらいいのか。中学受験塾代表の富永雄輔さんは、「テストの点数を取らせようと親が対策を立てたり、先取り学習させたり、テストの点数に一喜一憂したりしていると、完全に逆効果。特に小学校低学年のうちは勉強以外のことで何かに没頭していたら、決してそれを邪魔してはけません。その集中力があとで勉強に役立ちます」という――。

 

3つのNG行為

低学年の子供に対して、やってはいけない3つのNG行為が挙げられています。

◆やってはいけない勉強法①「公式算数の先取り教育」
◆やってはいけない勉強法②「テスト対策」
◆やってはいけない勉強法③「点数に一喜一憂」

勉強法①の公式算数とは、解答プロセスの意味を考える作業を省略して、解答パターン(公式)を教え込む方法。これはNGです。

目の前のテストが迫っていたりすると、「ほらね。こういう図や式を使って数をここに当てはめれば解けるでしょ。」といった付け焼刃的な方法になる危険性もありますが、これには注意が必要です。
高学年になると、「とりあえず解けるようになること」も必要なので即効性のある方法で教えたりしますが、やはり本質的な理解が重要

夏休みなど時間のある時には、具体例などを用いながら問題構造をしっかりと考える訓練をする必要があるでしょう。

勉強法の②は、テストに出そうな問題を親が教えるという方法です。テスト対策自体は特に悪いとは思いませんが、(普段あまり勉強せず)一夜漬けで出そうな問題だけを親が教えるというのは望ましくないですね。

勉強法の③は、テスト結果(=点数や偏差値)で褒めたりご褒美をあげたり、あるいは悪い点に落胆したりといったやり方です。

テストの目的は、高得点ではない。“弱点”を知り、そこを強化することだ。また、褒めるとしたら、点数ではなく、テストを受けるまでの努力行為である。褒めるタイミングは、テストを受け終えた後がベスト。言葉は、「よくできたね」より、「よくがんばったね」が子供心に響く。極端な話、点数は見なくてもいいのだ。

低学年でテストを受けること自体(=進捗管理)は良いと思いますが、点数や偏差値に拘る必要はないですね。

学習面での弱点や課題を知ること(但し、テストには出来る必要のない問題も出題されるので、正答率の分析が必要)、そして、テストを受けてきた子供を褒めることでテストにポジティブな印象を持たせることも重要でしょう。

結局、上記①~③に共通するNGは、短期的に結果を出そうとする考え方ということに帰着すると思います。

3つの力を意識して伸ばす

逆に、低学年の望ましい勉強は長期的な視点に立つ勉強。

富永さんは、低学年のうちから親が次の3つの力を意識して伸ばす工夫をするといいという。それは、①計算力アップ、②図形センス磨き、③没頭体験だ。3つに共通するのは、時間をかけてじっくり取り組む作業であること。いずれも、コロナの感染対策に追われて忙しい学校ではなかなか育めない。

学校で十分習熟できない上記のような内容について、習熟のために家庭でしっかり時間をとって学習することが必要です。

2番目の図形センス磨きについては、家庭の中での遊び(折り紙を使った遊びや展開図を工作用紙で作るなど)の中で身につけることがお勧めです。

また、立体に関しては、「積み木遊び」も有効です。
我家も以前、100均ショップで木製の立方体(100円で8個ほど入っているもの)をいくつか購入して利用していました。立方体のスポンジの場合は重ねるのが難しいので木製がお勧めです。

高学年になってからも、表面積の問題、色塗りや穴あけ問題に活躍しました。

そして、最後の没頭体験。

立体遊びにも通じることだが、ただただ考える時間や、何かに没頭する体験も低学年時代に是非とも体験する必要があるという。「4年生以降になると覚えないといけないことも増える上、中学受験をする子は受験対策や大量の宿題に追われ、集中したり思考したりする時間が限られてしまいます。工作でも折り紙でも、読書(図鑑・漫画含む)でも何でもいい。スタートからゴールまでたどり着くまでにひたすら考える“迷路”遊びでもいい。時間のある低学年のうちに、何かに没頭させて、集中力や思考力を養っておくといいでしょう

 

「集中ゾーンに入った経験をたくさん積んでいる子は、その力が勉強に転換されたら成績は間違いなく伸びます。仮に、好きなことへの集中力が100%だとすると、勉強にはその50%以下しか使えません。好きなことへの集中力をMAXまで上げておけば、いざ嫌なことに出会った時でもその半分くらいは出せる。だからこそ“絶対集中力”を高める経験を積んでほしいのです」

以上の3つの力は、学力とほぼ直結する。つまり、3年生の学期末まではこの3つの時間さえ優先させればいいわけだ。やるべきことは、シンプルだ。

親が子供の成績などの短期的な結果に拘らずに、「遊びの中から学ぶ」、「子供が夢中になれることを優先する」という長期的視野を持つこと、そして、「計算など習熟が必要なものに十分時間(期間)をかけること」が家庭学習には必要ということでしょうか。

 

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

コメント