今の塾に通わせていて大丈夫?転塾を検討すべき子どものサインとは【中学受験】

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転塾の意思決定とタイミング

塾では一般的に5年生で学習単元を一通り終えて6年生から総合演習になります。したがって、もし成績が伸び悩んだり、学習内容に物足りなさを感じたりしていて転塾をしたい場合は、5年生から新6年生に上がるタイミングがよいと言われています。
しかし、4年生や、5年生の1、2学期であっても今の塾ではどうも不安があるというときは5年生の終わりまで待たずに転塾を検討されることをおすすめします。

転塾の意思決定というのは非常に難しいです。

「状況を変えなければならない」という思いと「せっかく今まで頑張ってきたのだからもう少し…」という相反する思い。そして、「転塾先で果たしてうまくいくのだろうか」という不安。

元の塾と転塾先ではカリキュラムも違うので、カリキュラムの漏れや重複にも気を配る必要があります。

「進度が速い塾 ⇒ 進度がゆっくり目の塾」への転塾の場合は、今の塾と転塾先で学習内容の空白地帯ができてしまう可能性は低いと思いますが、逆のケース(進度が速い塾への転塾)や大手塾間で転塾するような場合、空白が生じるケースがあります。この「空白」を家庭で補うのか、個別指導塾などを利用するのかも決めておかないといけません。

いずれにしても、衝動的に転塾するのではなく、周到に準備をしてから転塾を行うことが必要だと思います。

転塾時期としては(カリキュラムの比較がしやすい)受験学年の変わり目、(カリキュラムの抜けや弱点を補強できる)長期休みの前などが考えられます。

転塾を考える2つのサインとは

では、転塾を考えなければならないお子さんのサインとはどのようなものでしょうか。まず一つ目は悪い成績が続いていて学力が伸びる様子が見えないということです。(中略)二つ目のサインは、時間になっても塾に中々行きたがらないなど、塾に楽しそうに通う様子が見えないということです。

「成績が思うように伸びない」というのは、恐らく塾に通う8~9割のご家庭が感じているのではないでしょうか。塾に通うお子さんはそれなりに勉強しているので、その中で成績を順調に伸ばすというのは、なかなか難しい。

また、子供が塾が気に入っていて楽しく通っているのに、「成績が伸びない」という理由で転塾させるのも忍びないものです。

一方、「子供が塾に行きたがらない」というのは、転塾を考えるサインとしてより強力だと思います。

学習内容が理解できなかったり、よい成績が取れなかったりするから楽しくないという学習面での要因が大きいと思われますが、それ以外に友だちとの人間関係が原因の場合もあります。特に5年生の夏休み前後は学校においても塾においてもいじめが起こりやすい時期です。
友だち関係のトラブルがあると、いくら塾の授業がよくても学習に身が入らなくなってしまいますので、一度環境を変えて友だち関係をリセットすることが解決策となる場合もあります。これも普段からご家庭で塾でのお友達との様子についてさりげなく聞くようにするなど、常に気に掛けておきましょう。

 

転塾先の選び方

転塾先が近隣に複数ある場合は、大手塾にするか、小規模な個人塾にするか、または少人数指導のグループ塾を選択するかなど迷われるかと思います。塾によって取り組む問題や授業の進度は違いますし、面倒見のよい塾、そうでもない塾とで違いもありますので、お友達の評判なども聞いたうえで、お子さんの学習のペースやレベル、性格に合った塾を選んでいただければと思います。

転居などに伴う転塾を除けば、今通っている塾に何らかの不満を抱えているケースが圧倒的に多いと思います。

ご家庭としては塾への要望を複数持っているのが通常ですが、「これは譲れない」という最重要のニーズを1~2つに絞って、「その期待に応えてくれるのか」を転塾先選びのポイントにするとよいのではないかと思います。

例えば、「大手塾で、子供を十分見てもらえなかった」のが不満であれば、アットホームな小規模塾や個別指導が適しているかもしれません。

ある程度の実績のある塾であれば、指導力という点では大きな違いはないと思います。
ただ、勉強するのは小学生のお子さん。勉強への意欲や学力は、塾の雰囲気や講師に大きく左右される面もあります。

お子さんに合った塾を選ぶことができれば、転塾は成功と言えるのではないでしょうか。

 

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