中学入試本番まであと5カ月! 「過去問」は何年分取り組むべきか?

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中学入試本番まであと5カ月! 「過去問」は何年分取り組むべきか?(朝日新聞EduA) - Yahoo!ニュース
2024年2月1日から始まる東京・神奈川の中学入試本番まで残り5カ月となりました。中学受験生は志望校の過去問(過去にその学校で実施された入試問題)に取り組み始める時期ですが、合格点には遠く及ばない得
「合格に向けた総合的な力」が培われるのは、6年生の秋から冬にかけてのこと。6年生はこの夏に膨大な時間をかけていままでの各科目の「復習」をおこなったにちがいない。しかしながら、それらは「単元別」であることが多い。一方、入試問題は「単元別」に出題されることは少なく、「単元横断型」がメインとなる。
過去問演習や秋からの模擬試験でなかなか点数が伸びない原因の一つが、出題内容が「単元横断型」に変わっていくことが原因の1つとなります。
個々の知識はある程度あるが、それらを結びつけたり、新たな視点で聞かれるとできない。
個々の問題の解き方(個別論点)はある程度マスターしたが、複合的に組み合わさるとできなくなってしまう。
「この問題は、以前習った〇〇と同じじゃない?」とか「この問題は、〇と△の解き方を組み合わせれば解けるよね?」。
大人の目から見ると今まで習ったことの焼き直しや組合せに見える問題も、子供にとっては未知の問題となります。経験値が少ないので無理もありません。
個々の知識が有機的に結びついていくにはそれなりのリードタイムが必要です。小6の夏までに単元学習を一通り終わらせたとして、(早くて)11~12月頃、年が明けて急に開眼したというケースもあります。「気長に待つ」という姿勢も重要だと思います。
難関校合格実績を標榜する大手進学塾は、上記リードタイムを長目にとること(=範囲学習を早めに終わらせること)を目指して、カリキュラムの進度を速めています。基本構造は大学受験と同じなのですが、小学生の場合には高校生ほど効果が出ないのではないか…と思います。
さて、第1志望校及び併願校は何年分解けばよいのか? この点については受験する学校によってその回答内容は異なる。受験するそれぞれの学校は「進学候補か否か」「入試問題が独特か」「入試回数はどれくらいあるのか」……そういった様々なことを複合的に勘案した上で、どのくらいの熱量を持って過去問に取り組めばよいのかを決めなければならないからだ。さらに、入試本番まで残された時間は有限であり、受験校すべての過去問10年分を演習、その見直しまでおこなうのは無理というもの。
秋以降になると、志望校や併願校の過去問演習が始まり、塾の模試の回数も増えます。また、弱点分野を完全に潰しきっているご家庭は少数だと思いますので、平行して(単元の)弱点補強も必要となります。したがって秋以降は、より緻密な学習計画が必要になります。
入試問題も相性がありますので、同じ偏差地帯の学校でも「点数が取れる」、「点数が取れない」ということが起こり得ます。
また、問題傾向が似通っている学校であれば、どちらか1つの学校の対策をすれば、もう一方の対策は最小限で済んだりしますので、併願校の組合せも重要なポイントとなります。
このあたりは、経験豊富な塾の講師に相談しながら進めていく必要があると思います。

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